なんでやねんDTP・新館

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カスタマーサポートポータルを活用しよう

3字ルビ及び4字ルビに関する当ブログの過去記事、
3字ルビ及び4字ルビの処理及び
行頭及び行末にかかる3字ルビ及び4字ルビ
を挙げて、以下の内容でAdobeさんのカスタマーサポートポータルに質問を投稿した(2010/07/07)。

『日本語文書の組版方法(JIS X 4051:2004)』では、親文字列長がルビ文字列長未満の場合、つまりルビがハミ出す3字ルビや4字ルビは、「親文字群の前の文字が空き,平仮名,分離禁止文字又は和字間隔」、「後ろの文字空き,平仮名,終わり括弧類,句点類,分離禁止文字又は和字間隔」のいずれかの場合には、「ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで」かけて配置するとなっているとなっていますが、その前段には親文字列とルビ文字列はセンターに配置するとなっているのはご存知かと思います。
しかし、InDesignでそれを実現するには大変な手間を要します。
詳しくは、拙ブログの以下をご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/works014/20100512
及び
http://d.hatena.ne.jp/works014/20100515

行頭禁則和字である拗促音にルビが掛からないのは「JIS X 4051に則って」とお聞きした記憶がありますが、ならば、この3字ルビなどがセンターに位置しない仕様は明らかにバグではないでしょうか?

これに対する回答(2010/07/10)は以下の通り(一部、改行位置変更)

ブログを拝見させていただきました。

本件はInDesignの不具合と考えます。
『日本語文書の組版方法(JIS X 4051:2004)』に準拠するように開発チームへ報告します。

蛇足ながらInDesign CS4, CS5でも同じ結果でした。

日本のテクニカルサポートから本社の開発へ送るレポートにはCS5のドットリリースでの修正ではなく、CS5の次のメジャーバージョンでの修正(順番どおりであればCS6)での修正要望とさせて下さい。

文字組みの修正は過去のバージョンとの互換性に影響します。
CS5のドットバージョン間での違いは書類の作成バージョンが見分けにくいことから避けております。

申し訳ございませんが何卒ご理解をいただきますようお願いいたします。

ということで、中付きルビが前後の文字種によっては親文字のセンターに配置されない件はバグと認められ、次期バージョン以降に修正されるハズ。


私からは、さらに以下を……

不具合を確認していただき、次期バージョンにて対処とのこと、ありがとうございます。
今回の質問の件は、これで落着ということで結構です。
ただ、「JIS X 4051」に依拠したいという姿勢は理解しますが、可能であれば「行頭禁則和字である拗促音にルビが掛からない」仕様は変更していただきたいと申し添えておきます。
蛇足ながら、現状の「始め括弧類及び片仮名にルビが掛かる」仕様も「JIS X 4051」準拠とはいえませんが、このママでお願いしたいと思います。


同じ日に他にも3件の質問を投げかけておいたが、いずれもバグを認める回答があり、現行バージョンでも認められるモノについては修正要望を出すとのことだった(いずれも当該記事に追記スミ)。


「InDesignの改行位置判断の基準_お手上げです」という過去記事の末尾とコメント欄を参照していただいても明らかなように、「不具合連絡フォーム」は個別に返信はされないので、「カスタマーサポートポータル」を利用する方が、先方の対処がわかって精神的にも安堵感が得られるということ。


「カスタマーサポートポータル」については以下を参照
サポートポータル(オンライン)からのお問合せ手順


なお、私が「カスタマーサポートポータル」を活用するようになったのは、id:NAOI(@)さんのtwitter上での「バグリポートに対して動作確認をした上で返事をくれるAdobeのサポート体制は、評価されていいと思う。」という何気ない呟きから……感謝しています。