ルビの親文字の字形変更
ルビを振った字に対して、己の見落としや校正などで字形の変更が必要な場合がある。
この際に字形パレットで変更(画像1)するとルビが飛んでしまう(2行目)。
いつも不便を感じていたのだが、字形パレットのヨコの矢印から変更(画像2)すれば問題ないことが最近になってやっとわかった(3行目)。
変更箇所が多ければ検索置換で詳細文字形式を変更(画像3)してやればよい(4行目)。
例では段落スタイルで標準字形を指定している。
(どこかで見た文字列だが........)
後で問題になる欧文合字のチェックは字形パレットで変更した2行目は外れてしまうが、その他は外れていない。(画像4、画像5)
と、ここまでは前振り...........
ついでに前から気になっていた例のモノルビの不具合を再現してみようと上の2行目(欧文合字のチェックが外れたもの)を利用して検証してみた。
文字スタイルにリュウミンHと太ゴを新たに作成し、リュウミンHを適用した後、一度閉じて再度開き、リュウミンHを削除して変更後のスタイルに太ゴを指定したところ、見事に再現した。
しかし、ルビの二重化はここだけではなく、正常なハズの欧文合字のチェックのはずれていないものまで同様に、蒋(CID:7706)に対して「しょう かい せき」と振られ、介石にも「しょう かい せき」と振られてしまっている。なんで?
どうも欧文合字のチェックの有無は関係ないようだ。
試しにもひとつテストしてみた。
ルビの親文字の字形を変更したものを保存して再度開いた場合、やはり字形変更した部分はルビが二重化してしまっている。
もちろん、欧文合字のチェックは外れていない。
この二重化したものに文字スタイル(3行目)や段落スタイル(4行目)で字形をも変更したものを適用して保存、再度開くと二重化は解消する。
私の環境(OSX10.4.8/InDesignCS2_v.4.0.5)での結論として、
- 字形パレットで字形を変更すると何故か欧文合字のチェックが外れる。
- ルビの親文字の字形を段落スタイルで指定しているもの以外に変更するとルビが二重化する。
文字スタイルを設定して字形を変更してやれば二重化は起こらない。*1(※文字スタイルで字形のみを変更しても二重化が発生した。100518追記)- 1と2には相関関係はない。
となったが...........。
以下、070830 17:55追記
今までも「ルビの二重化」は起こっていたことになるが、気がつかなかったし、それが原因で事故になったことはない。