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続・ヒラギノのマイナス記号などの怪

以前にも書いたヒラギノのマイナス記号などがプロポーショナル字形になってしまう問題をもう少し詳しく見てみた。
(環境はMac OSX10.4.11, InDesign CS2_Ver.4.0.5)


上の数字は後の2つ(ユニコード)を除いてシフトJISコード。それぞれIMのコード表から入力している。
下の1ブロック目は情報パレットの表示、その下はそれぞれ字形パレットで表示される情報。



主にはユニコードとCIDを関連づけているテーブルの違いと言えばそれまでなのだが......。


マイナス記号を字形パレットでみてみると、小塚の場合はヒラギノが呼び出しているCID151はユニコードの00AD(SOFT HYPHEN)と表示されているし、ユニコード2212(MINUS SIGN)と関連づけられた字形はなく、IMのユニコード表から2212を入力してもFF0D(FULLWIDTH HYPHEN-MINUS)が入力される。一方、ヒラギノユニコードFF0Dを入力すると全角字形のCID693が正しく入力される。


どちらが正しいとも言えないのだろうが、ヒラギノが使いづらいのは明らか。せめてマイナス記号だけでもFULLWIDTH HYPHEN-MINUSと規定されているFF0D(CID693)を呼び出すようにして欲しいものだ。
このことは例の黄色い本の536頁にもCID633-1124の文字に関して「ヒラギノはいくつかの文字について、デフォルトでこのエリア外の(全角でない)グリフを利用する。」とちゃ〜んと書かれていた。さすがid:NAOIさん。


下は全選択して等幅全角字形を適用したもの(上)とプロポーショナル字形を適用したもの(下)。



まとめて別窓で大きく表示


NAOIさんが
ヒラギノでは全角でデザインされていない文字
ヒラギノと他のフォントの文字幅の違い
で詳しく解説されている。