なんでやねんDTP・新館

はてなダイアリーから移行しました…

丸数字とユニコード

今回はIllustrator CS2で遭遇した丸数字の不思議。(環境はMacOSX10.4.11)


ある出版社のシリーズものの一覧を丸数字を付して表示した際に、タテ組で一部の丸数字がヨコに寝てしまった。タテ組中の欧文回転で問題は解決したが、気になるのでちょっと調べてみた。


ことえりでもATOKでも丸数字は1〜50まで文字パレットから入力できる。


モリサワのPr5書体や筑紫明朝など
Unicode3.2準拠の比較的新しい書体は化けることはない(1行目)が、
書体を少し古いものにすると化けてしまう(2行目)。



一方、Pro以上の書体であれば100まで(Illustratorの)字形パレットから入力できる。
2行目は1行目をコピーして書体を変更したもの。



一見同じだが、間に和文字を入れてみると和欧文間スペースの入る箇所が違ってくる。(デフォルトの文字組みを使用)



Unicode3.2準拠のものでは50までコードが振られているのに対して、
3.0準拠のものでは20までしか振られていないのが原因のようだ。


これらをタテにすると当然ヨコに寝てしまう。
右は文字メニューのタテ組中の欧文回転を適用したもの*1



それにしても、3.0準拠の書体で組んだものをコピーした3.2準拠の書体の振る舞いが気になる。
ただし、InDesignでは和欧文間スペースが適用されることもないし、ヨコになることもなかった。

*1:右ブロックの左端の書体がかわってしまっていますが、ご勘弁ください。