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イワタ明朝体オールド用の置換テーブル

イワタの明朝体オールド(R/M/B)に適用する「常用漢字の旧字化・ヒゲ/人名用漢字の旧字化/表外漢字の正字化」の各置換テーブルを作成したので公開する。いずれも「連続文字置換用スクリプト.jsx」用。
(ダウンロードはココより)


常用漢字及び人名用漢字を処理するテーブルの適用結果は以下の通り。

  • 全て字形系のタグで変換しているので変換が実行されたモノは置換字形強調表示色の黄色地となっている。
  • 赤地は目的字形がないモノ(「響/遷」は別字形を流用)。
  • 無地はデフォルトで目的字形となっているモノ(変換の必要ナシ)。


●表外漢字を正字化するテーブルについては
イワタ明朝体オールドの場合は、(少なくとも)常用ヒゲ付きに入れている「紋/隻」は表外字変換時に同時に変換するようにしなければならないので、このテーブルに入れ、さらに表外漢字に関してテキスト上で処理することにしていた以下の文字



の置換後のコード位置文字は、字形があるにも関わらずCMapのユニコード準拠バージョンの違いでロックされるので、それに対応する処理も追加した。


※以下の処理は明日(20100215以降にダウンロードされる設定ファイルに関しては不要)
ユニコードで置換可能な表外漢字262字についてはテキストファイル上で

●「CharConvX_登録用.txt」からコピー&ペーストにて
 CharConvXに2分割してユーザー定義変換に(適当な名前を付して)登録して置換処理
 (検索/置換の文字数が違うと大変なことになるので要注意。登録後、置換処理結果の確認を!)
●「表外漢字サロゲートペア部分置換.txt」を
 JeditXの「複数一括置換」に読み込んで置換処理

が必要なのは従来の処理と同様。「表外漢字の正字化_まとめ01」参照
※ココまで。すべてInDesign上で適用する置換設定ファイルに統合した。


その置換結果は以下の通り。


  • 無地は目的字形が実装されていない。
  • 少し太くなっている2文字は変換前のコード位置文字そのものがない。


蛇足だが、2007年春にリリースされた明朝体オールド(E/H)に適用してはならないであろうことは、このブログの最初の記事に書いた通り。
モリサワ系のモノで大丈夫ではないかと思っているのだが……はてさて。


常用漢字のヒゲ付き処理の例(上=デフォルト/下=リュウミンのテーブルを適用)