なんでやねんDTP・新館

はてなダイアリーから移行しました…

縦中横と縦組み中の欧文回転のアキ量

いわもとブログここ数カ月で公開されたTechNoteです(InDesign)という記事経由で縦中横と縦組み中の欧文回転ではアキ量が異なる(InDesign CS3/CS4)という記事を拝見した。少し気になったので……。


当該記事の例をもう少し親切に再現すると以下のようになる(色が逆になってしまったが……)。



これは「文字組みアキ量設定」の「和欧文間隔」の設定量が「欧文回転」には効いて「縦中横」には効かないという、(私にすれば)いわば当然の結果でしかなく、とくに解決する必要はないものと思える*1
「和欧文間隔」の設定量が効いていることは、同じモノに少々カスタマイズした「文字組みアキ量設定」(=和対半角数字:最適0%、和対英文:最適12.5%)を適用すると以下のようになることで容易に判る。



なお、CS2の時は合成フォント(例えばすべて小塚明朝Rのモノ)を組んで適用すれば「縦組中の自動欧文回転」の和欧文間隔は無視されていたハズだが(末尾参照)、CS3では仕様が変わったのかも知れない*2
※この部分保留。前回の例は少々トリッキーな作例だったので……でも変わっているのは確かな様子。(091019追記



ただ、別の(和文従属ではない)英文フォントとの組み合わせの合成フォントにすれば「段落書式で設定した縦組中の自動欧文回転」の和欧文間隔は無視されるのは従来通り。
但し、縦中横の文字位置とは微妙に差があり、どちらかというと「自動欧文回転」の方が適切な位置に見える*3


*1:この差を理解・把握さえしていれば困ることはない

*2:英数字を同じく和文従属欧文としての小塚明朝Bにしても結果は同じだった

*3:もちろん合成フォントを組む時に欧文のベースラインを調整をすれば解決することだろうが……