フォント毎に差異のあるツマり具合
参考までに各種カーニング設定のフォントによる相違をBooster005のフォローpdfより再掲しておく。
●このフォント(小塚明朝B)ではペアカーニングの設定が甘いため、差が判然としないのだが……
一番上のプロポーショナルメトリクスは、Font内部のプロポーショナル情報に基づいてツメられ、メトリクスはそれに隣り合った文字毎に特有のペアカーニング情報(括弧書き部分)を加味してツメる(これもFont内部に情報がある)。
このFontの場合はあまりペアカーニングの設定がないが、全体的なバランスはとれてはいる。
※オプティカルはInDesignが判断する。
●ペアカーニングの設定が有りそうな文字を並べてみたが……
Font内部の情報の出来が悪いと言ってしまってもいいのだが、この場合はオプティカルがベストなように思われる。
●フォントを変更してみる……
この辺りまでは、さらにシビアにツメるベースとするにしても、このまま使用するにしても、やはりオプティカルに軍配が挙がると思う。
※この文字列を見る限りでは、リュウミンにはペアカーニングが施されていない。
※イワタはかなり甘いがベタではない。
●以下はフォントワークスのモノだが、ペアカーニングがよく効いている。
同じメーカーでも、筑紫系はさらにきれいにツマっている(甘い箇所はあるが)。
こうなってくると、さらにシビアにツメルにはメトリクスを使用した方が効率がいいかもしれないが、このまま使うには全体のバランスから判断すると悩むところ。
但し、オプティカルを適用すると括弧類や中黒などに不審な挙動が見られる*1ので、必ず目視確認をすること。
詳しくはNAOIさんの「InDesignのオプティカル・カーニング」を参照。
Booster005のフォローpdf → Booster005_HW_follow_new.pdf 【アイコンをクリック】
*1:作業が煩雑になるので本文ツメ組みには不向き