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「愽」のJIS78字形の?

ちょっと必要があってJIS78字形とJIS83字形の相違を調べていて気付いた細かいこと。


78JISの後の83JISであるから当然JIS78字形には90JISで変更されたJIS83字形が含まれる。
で、JIS83字形からJIS78字形との重複を除いたのが以下。



上がJIS78字形、下がJIS83字形を適用したモノだが、「愽」以外は83JISで変更され、90JISでさらに変更されたコード位置の文字。
83JISで変更されたハズの「愽」はJIS78字形を適用してもなぜか標準字形=JIS90字形(CID4882)のママ。
※コメント欄に答えが……参照されたし。
使用したのは小塚明朝 Pro-VI Rだが、リュウミンでも同じ。


JIS90字形(上)とJIS04字形(下)は以下の通り。



以下、メモ的に追記(100127)
●ついでに判ったこと
小塚明朝R及びProVI-Rは「溢」のJIS78字形としてCID21071(Adobe-Japan1-6の範囲)を呼び出すが、モリサワAdobe-Japan1-6準拠書体であるPr6ではCID7635(=expt, nlck, jp04)を呼び出す(少しだけ確認したが、他社のStd/Pro/Pr5でもほぼ同様)。
「隘」は各社ともJIS78字形及びJIS83字形としてCID13621を呼び出すが、ヒラギノに限っては標準字形であるCID7104と字形差はない。