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段落先頭の1字下げについて

少し前のtwitter上での話題から……


段落先頭の1字下げを実現する方法には、全角スペース・インデント・文字組みアキ量設定の三つの方法が考えられるが、私はいつも「文字組みアキ量設定」を利用している。
理由? それが一番簡単でコントロールし易いから。



全角スペースの場合は、上の例のようにその行にアキが発生した場合に全角スペースと後続文字との間にもアキが割り振られることになり、結果的に全角以上の字下げとなってしまう*1



インデントで設定する場合QuarkXpressを使っていた当時はこれを使っていた)は、段落スタイル内のインデントで設定するのが一般的だろうが、もし文字サイズが変更になったらその数値も変更しなければならない*2



また、共に段落先頭の括弧類の扱いによっては2種類の段落スタイルを使い分ける必要が出てくるのではないかと単純に思ってしまった*3が、これは文字組みアキ量設定で「後の文字クラス/始め括弧類」の「段落先頭」部分を適切にカスタマイズすれば大丈夫だろう。


で、私は以下のように「文字組みアキ量設定」を利用して実現している。それぞれデフォルトで用意されている設定の表記で……。



例はInDesignの場合だが、Illustratorでも同様な設定は可能である(デフォルトでは用意されていないが……)。


以下は Illustrator上での 、上で言うところの「起こし食い込み」の設定



「起こし全角」の場合は、「段落先頭 -> 始め括弧類」部分を150%に変更すればイイハズ(未検証)。


以下100424追記
InDesign「段落1字下げ(起こし全角)」の設定のように変更すると「詳細設定」の「後の文字クラス/始め括弧類」の「段落先頭」部分は150%となるが、「行頭」部分は0%のママ変更されない。これはデフォルトで用意されている設定もそうなってしまっているのだが、「1字下げ+括弧全角ドリ」という設定なのだからナリユキで改行された行頭の括弧類は前に50%のアキを伴って全角ドリとするべきだろう。

*1:もちろん、文字組みアキ量設定で「前の文字クラス」の「和字間隔」の最大値を0%に固定すれば回避可能だろうが……

*2:段落スタイルだから大した手間ではないが……

*3:QuarkXpressを使っていた当時はそうするしか手がなかったので……