「行取り」及び「段落行取り」と「行送りの基準位置」
twitter上での呟きにはじまって、色々な方とのやりとりで気付いたことだが、フレームグリッドつながりで記しておく。
(Mac OS X 10.5.8上のCS3及びCS4で確認)
結論から言ってしまうと、
「行取りや段落行取りを使用する段落の行送りの基準位置は仮想ボディの中央以外に設定すべし」
ということになる。
13Q/行送り22Hのフレームグリッドに以下のような文字組みを作成した(本文行送りは自動の13H)。
※小見出し部分は3行取りの16Q(複数行の場合は行送り20H)。
私の場合はこれが思うような挙動にならず、twitter上で“正直に告白すると「段落行取り」が今ひとつよく判つていない私”と呟いたのだった。
それに応えて、何人かの方は「問題なく出来ている」と仰っていたのだが……
その1・その2
で、なんでやろ? と色々組み合わせを試した結果、「行送りの基準位置」が「仮想ボディの上(右)」でも「仮想ボディの下(左)」でも、上のように正常に行取り指示や段落行取りが機能するが、「行送りの基準位置」を「仮想ボディの中央」に設定した場合は正常に機能しないことがわかった(共にグリッド揃えの設定が何揃えであろうとも関係はない*1)。
運の悪いことに、私は「行送りの基準位置」を「仮想ボディの中央」に設定することを基本にしているのだった……*2。
「段落行取り」だけと思っていたが、「3行取り」の指定も何やらオカシイ。
その設定は以下のようなものだが……
その段落の「行送りの基準位置」を別のモノに変更するだけで
以下のように簡単に直ってしまうのであった。
フレームグリッド内での「行送りの基準位置」は「グリッド揃え」を「なし」にしない限りほぼ意味はない*3。ならば段落スタイルを変更するだけでも大丈夫。
お陰でモヤモヤが少し晴れました。
※既出の問題であるかもしれないがアドビカスタマーサポートポータルに疑問出ししておいた(No.182252323)ので、返事があれば追記するつもり。
(以下、20110421追記)
連絡がないのでカスタマーサポートポータルの自分の頁を覗きに行ったら……
本件につきましてはInDesignCS以降で発生している現象です。
残念ながら仕様上の限界となり、根本的な解決方法がなく、
InDesignCS5.5でも同様の動きとなります。
ご不便をおかけして申し訳ございません。
(中略)
なお、誠に恐れ入りますが、旧バージョンであるInDesign CS4については、
現在無償テクニカルサポートのご提供を終了させていただいております。
無償サポート終了製品について本フォームよりお問い合わせいただく
場合には、予め有償サポートをご契約いただく必要がございます。
大変恐縮ではございますが、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
(中略)
また誠に恐れ入りますが弊社システムの都合上
このたびご連絡させていただいた内容を持ちまして、
本案件のステータスを完了とさせていただきたく
存じます。サポートポータル上では「解決済み」との
表記となりますが予めご了承ください。
と書かれていた。ふーん……メールぐらいくれたってエエやん!
●当ブログ内関連頁
「行送りの基準位置」と「グリッド揃え」_再考
フレームグリッド内の「グリッド揃え=なし」
「グリッド揃え」と「行送りの基準位置」_おさらい
「行送りの基準位置」と「文字揃え」_おさらい