なんでやねんDTP・新館

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ちょっとお知らせです…

先日(2013.09.27)発売された雑誌 「+DESIGNING vol.34」(2013年11月号)に記事を書かせていただくと共に、特別付録『MORISAWA PASPORT 本文組見本帖』の和文組み見本部分を担当させていただきました。



付録では、私の「文字組みアキ量設定」を使用して和文の組み見本全ページを組み、最終的な集版というか入稿用のpdfの取りまとめも手伝わせていただきました(担当頁数が大きく関係していたと思います)。
使用した「文字組みアキ量設定」は、当ブログでも配布している「HW-Kt」(ベタ組み)と「HW-Ko改」(ツメ組み)。加えて特殊な設定が必要な書体用にはさらにカスタマイズを加えました*1


本誌では、小林編集長のお力添えをいただきながらも「文字組みアキ量設定」に関しての10頁と「ツメ組み」に関しての6頁を担当しました。「文字組みアキ量設定」については、webページから設定済みの.aiファイルと.inddファイルがダウンロードしてご活用いただけるようになっています。


ダウンロードのページ

  • 当ブログで配布しているInDesign用の設定との関係は…ベタ用_A=HW-Kt, ベタ用_B=HW-Kh, ツメ用_D=HW-Ko改 となります


上記補足の通り、設定済みファイルは従来からこのブログ内でも提供していましたが、もっと「すぐ使える設定」にこだわり、バリエーションを豊富に提供しています(詳細は先のリンク及びダウンロードされるファイル内に記載)。


勿論私とて、「すぐ使える設定」を配布することによって、それに甘んじてしまう方があり却って逆効果になることを懸念しないではありませんでしたが、「ここまで出来る」ことを実際に体験していただくことによって、より「文字組みアキ量設定」に興味を持っていただけるのではないかといい方に考えた結果です*2
そして、そのように興味を持たれた方には、私があの設定に至った考え方や(一般的な)設定方法を解説した本誌の濃ゆ〜い記事が何かと役立つハズだと確信しています。
あの記事の導入部で “この記事は、「文字組みアキ量設定」を自在にコントロールし、使いこなすに至る道標のひとつとして記した” と書いたのはそういう意味を込めたからです*3

(小さい声で)もうすこし大口を叩かせていただくなら、私の設定を配布することによってデフォルトの設定のママ組んでしまう方が少なくなる(つまり取って代わることが出来る)のならそれはそれだけでも十分に意義のあることだ……とまで言ってしまいましょう。(特にIllustratorの)あんな不細工な組版結果しか生み出せないデフォルトの設定が蔓延し、それが日本語文字組版の一般的な組み方(あれで十分)だと誤解されるよりもいくらかマシではないか!……と。

と、Adobeさんのデフォルトの設定にケチをつけたところで、もうひとつお知らせがあります。


なんと、そんな私がAdobeさんのオンライン番組「Design Magazine Channel」に出演することになりました。


参照先→ いわもとぶろぐ録画公開ページ
とぅげったー→デザインマガジンチャンネル Season5 第2回(テーマ「組版」)まとめ


“「+DESIGNING」とのコラボレーション企画で放送する特別バージョン” ということで、編集長の小林功二さんの強力な後押しの下、10月8日(テーマ:文字)の紺野慎一さん(TOPPAN)に続き、10月15日(テーマ:組版)にゲストとして呼ばれ何かお話させていただけるようです(勿論、小林さんと共に)。ライヴですので、いつもの調子で話せればいいのだろうと、特に構えることもなく楽しみに待っているところです。
皆様もお時間の都合がよろしければ、ご視聴くださいませ。


そして、もうひとつオマケ。
「大阪DTPの勉強部屋」主催で、字游工房の鳥海修さんにお願いして、10月〜12月の日曜日の午後、都合3回に亘って各2時間半ほど、じっくりと文字のお話をしていただく企画を立てました。第1回(10/20)は現在参加者募集中ですので、ぜひご応募ください。


詳細・応募方法→ 【大阪DTPの勉強部屋 鳥海修の文字塾】


さらに年が明けてから、もうお一人のゲストを招いて鳥海さんと対談していただくことも企画中です(第4回)。人選については、鳥海さんご本人とも相談しつつ、参加者からアンケートを募るなど満足いただけるよう思案中……乞う、ご期待!

*1:具体的には、コンデンス書体やリョービ書体など…その設定例もここで公開する予定です

*2:小林編集長が強く背中を押してくださいました

*3:この場を借りて、お声をかけてくださった小林編集長にお礼を申し上げます。