なんでやねんDTP・新館

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縦組み時のルビパネルの変形率の窓

つい最近、ある冊子の書体選定のための資料作成を依頼され気付いたこと……
本文は縦組みで平体が掛かっており、冊子の内容から頻出するであろうルビも組み見本に入っていた。で、それを……
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ええいっ…回りくどいので、手っ取り早く結論だけを…残念ながらバグですが……。
InDesignには、縦組み時にルビパネルで設定する垂直比率と水平比率の表示があべこべになっているという不具合がある。(逆になっているだけなので)簡単に回避できるが、気付かず見逃してしまうと酷い組み上がりになるのは必至…。


  • 平体のつもりで垂直比率を変更しても長体が掛かるだけ
  • 「縦組」のルビ間違いご容赦…「たて ぐ」かな…


ご覧の通り、(一般的な設定なら)ルビの方が長くなるので、当然のことながら親字は字間が割られる結果になる(私はこの不自然な文字の並びを見て気付いた)。
回避方法は簡単……


  • 逆に水平比率を変更することで期待する(本来の)結果に…


当方の環境で簡単に検証したところ、CS4/CS6/CCで確認できた(当然、CS5や5.5もそうだろうと思う)。
段落スタイルなどを設定する際にも注意が必要で、ルビが平体なら「水平比率」に変更を加えなければならない。

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私の日常している作業も縦組み中心だが、変形を使用する場面は殆どないので、これまで気付かずにいたということ。
しかし、新聞紙面などを組む現場では縦組みで平体を使うのが一般的だと思われるので、このような不具合が今までに報告されていないハズはないという推測は簡単にできる。
うーーーん…随分長いことバグを放置してはるのねアドビさん…ということで「カスタマーサポートポータル」に問い合わせをしておいた(どちらかというと「何故放置してるの?」というニュアンスで…)。


尚、横組み時は以下の通り問題はない。

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●(以下、2014.01.16追記
返事が遅いなと「カスタマーサポートポータル」を確認すると
いつの間にか回答が来ていた(メールを見逃したのかもしれないが…)

ご指摘頂きました件について、弊社内でも確認致しました。
以前にもエンジニア側に報告しておりましたが、修正が行われていなかった模様でございます。
ご不便をお掛けする事となり大変申し訳ございません。
改めて、再度修正依頼を連絡致しております。

ということで、修正が期待される。