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InDesign CCの「縦組み中の引用符を使用」

InDesign CS6から環境設定/組版に「縦組み中で引用符を回転」というチェック項目が追加されました。


従来は(私の場合)和文に使用するモノは「等幅全角字形」に置き換えることで対処していました……


が、そのひと手間が「ON」にすると無駄になります(欧文を囲む引用符を欧文用にする場合は有効ですが)。


ということで、この新設された項目の(私自身の)評価は、「ON/OFF」どっちもどっち…五十歩百歩…ドングリの背比べというものでしかありませんでした(例文のように和文用にしたい文字列と欧文用にしたい文字列が混在する場合も当然あります)。


で、CCをちょっと触っていると、その項目が「縦組み中の引用符を使用」と微妙に変更されていました。


「OFF」の場合は当然同じ挙動なのですが……


「ON」にすると……


確かに和文用に等幅全角字形にした部分も意図通りに組まれています。


これなら、「縦組み用の引用符を使用」は「ON」にしておくことをオススメできますね。*1


(以下、2014.05.30追記
※なお、最初の2行‘abc’/“ABC”の部分を欧文書体に変更してみましたが、その部分はON/OFF関係なく「寝かせた状態」で表示されました*2

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さらに、合成フォントで運用することなど諸々を考え合わせると、和文縦組み用のダブルミニュートはU+301DとU+301Fを決め打ちした方が無難ということになるかもしれません。当然ながら、その場合は禁則処理セットに各々を追加する必要があります。


書体による挙動の異なり(twitterに流したので、こちらにも…2014.06.14追記

  • 把握している範囲では、イワタの書体やモリサワのPro書体は紐付けが異なります
  • このような書体ごとに挙動の差があることも念頭に……
  • ONの場合にダブルミニュートにするには、やはり等幅全角字形とするか、U+301DとU+301Fを……

*1:※画像中の一部が「引用府」となっております…もちろん「引用符」の誤植であります…乞寛恕…

*2:ここでも修正を忘れ「引用府」となっております…乞寛恕…