なんでやねんDTP・新館

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「全角スペースを行末吸収」にまつわるバグ

先日、友人からtwitter上で質問があり、+designingで配付していただいている「文字組みアキ量設定」を使っているのだけれど、「終わり括弧類がぶら下がってしまう…これは意図した挙動ですか」とのことでした。
もちろん、とんでもない挙動ですね……念のため「ぶら下がり文字」に当該文字が入っていないか確認していただき、埒があかないのでファイルを送っていただきました。

そのファイルを確認したところ……なんと、新たなバグが発見されたので簡単に報告しておきます。


問題の段落は下図のように「全角スペースを行末吸収=ON」で、「文字組みアキ量設定」は「行末約物全角/半角」をベースにしたモノが適用されていました。



この場合は、行長をオーバーする丸パーレンがぶら下がってしまっています。


そこで「ピン!」ときたのが、以前の 「ここまでインデント」の挙動の不具合 の件。
あの場合は「文字組みアキ量設定」が「行末約物全角/半角」では不具合は発生せず、「行末約物半角」を適用した段落で起きていました。
それと丁度逆の現象だと閃いたワケです。



案の定、「行末約物半角」では不具合は発生しませんし、



「ここまでインデント」の場合と同様に「当該約物の後ろのアキを固定」することでも不具合は回避できました(ご存じの通り「ここまでインデント」の場合も、「直前の文字の後ろのアキを固定」で不具合は一時的に解消できました)。


文字列中に全角スペースが挿入されるのは割合としてはレアなケースと言えるかも知れませんが、現実に問題となったワケです(尚、さらにレアなケースですが、句読点でも同様にぶら下がってしまいます…「ぶら下がり=なし」でもね)。


「ここまでインデント」の不具合は最新版(CC 2014)でやっと修正されましたが、この不具合が修正されるのはいつのことでしょうか?