なんでやねんDTP・新館

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和/欧文間、和/英数字間の不具合はCCで修正されました

InDesignにおける表題に件について、(経緯が複雑で)己の記憶も曖昧になってきたので、メモ的に記しておきます…著しく時期を逸していますが、ご勘弁願います。


5年ほど前、2010年8月の記事で使用したファイルを現在の環境で開いてみました*1


現在の環境は Mac OS X 10.9.5

  • 文字組みアキ量設定「行末約物半角」=和/欧文間アキ、和/英数字間アキ 共に25%
  • カスタマイズした文字組みアキ量設定=和/欧文間アキ12.5%、和/英数字間アキ0%


まず CS6(ver.8.1)


次に CC(ver.9.3)


見較べて異なっているのは、カスタマイズした文字組みアキ量設定を適用したグループの手動で欧文フォントに変更した ②・④の部分です。
(つまり、具体的には文字組みアキ量設定で和/欧文間と和/英数字間のアキ設定を変えていて、手動で欧文フォントを適用した場合ということになります)


以下に、②・③の部分を切り出しました(④の部分は文字揃えを変更しただけですので今は無関係)。


(手動で欧文フォントに変更した場合は)CS6までは和/英数字間にも和/欧文間のアキ(12.5%)が適用されてしまっていましたが、CCで(やっと)正常な状態になったということがわかります(従来から合成フォント及び和文に予めセットされている欧文の場合は正常です)。


これには少しややこしい経緯があるのですが、簡単にいうと、CCの初期バージョンでは、このバグがCS6までは正常であった「合成フォント」にも波及してしまっていたのですが、その後のバグフィックスですべてが正常になった……ということになります。
CCの初期バージョンでの状態をお見せできないのが残念ですが、以下のリンク先をご覧いただくと理解していただけるでしょう。
参照ページ(InDesignの勉強部屋)→ No.07 合成フォント使用時に文字組みが変わる?


ややこしい経過を辿っているだけに、私の記憶も曖昧で、少し間違ったtweetをしてしまったので、纏めておこうと思った次第です。
このバグに気付かないママ(和/欧文間と和/英数字間の各アキを異なる設定にしていて、欧文・英数字部分を合成フォント以外の何らかの方法で変更している)CS6以前に作成されたファイルをCC以降で開くと、当然文字組みは異なることになります。

*1:当時の環境は Mac OS X 10.4.11 上の InDesign CS3(ver.5.0.4)