InDesignにプリセットされている線種いろいろ
InDesignで使える罫線は、あらかじめ何種類かプリセットされています。
普通の罫線として使う際はもちろん、段落境界線や下線および打ち消し線などの設定パネルにも線種の選択肢がありますね。
これらのプリセットの罫線を使うことは間々あるのですが、適当に使っているというのが実情で、ちゃんと把握できているとはあまり言えないので、この機会に調べてみました*1。
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ベタ罫はいいとして…
まず、二重線や三重線など……
それぞれの右に記してある数値が各罫幅や間隔の比率です。
一例を挙げると……二重線は、罫1:間隔4:罫1の関係になっています。
例えば、罫幅12ptなら…2pt罫+間隔8pt+2pt罫ということになりますし、
合計で6ですから、1本が0.25mmの二重線が必要なら0.25mm×6=1.5mm罫とすれば、
0.25mm罫+間隔(=0.25mm×4=)1mm+0.25mm罫…ということになります。
このように、この比率を把握しておき、そこから逆算すれば設定すべき罫幅は見当がつく確定できるでしょうことになります。
※カスタム罫もこれらについては作成する必要はありませんね。
次に、点線罫の2種……
「3 & 2」や「4 & 4」の数値は実線部分と間隔の比率を表しており、その実線部分の長さは罫幅とも関連しています。
しかし、全長との関係である程度の振れ幅があるのは当然のことと理解いただけるでしょう。
さらに、点と句点の2種……
丸ベタ部分(●)は同じですが間隔が異なります(2字アキと1字アキという感じですね)。
もちろん、これも全長との関係である程度の振れ幅があるのは先の点線とおなじですね。
また、始点と終点の長さに加えて罫幅分伸びるということも頭の片隅にいれておきましょう。
そして最後に、選択肢の一番下にある点線……
これはちょっと他とは異なり、(デフォルトでは)実線部分はほぼ2mmで固定されています。つまり、罫幅との関連は皆無です。
これも、全長との関係である程度の振れ幅はあるのは先の点線や点・句点と同様ですが、この場合の振れ幅は微々たるモノであるといえるでしょう。
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以上、主には己のための覚え書きとして……
(以下、20151121追記)
最後の点線について、私の認識不足がありましたので追記しておきます。
一般的な罫線のオブジェクトに対して点線を選択して「線パネル」を確認すると初期状態では以下のようになっています。
つまり、カスタマイズは可能なワケで……
もちろん、Illustratorでお馴染みのドット罫としてのカスタマイズも……
などとある程度は自由に変更できます。
が、カスタマイズした点線を段落境界線や打ち消し線・下線にまで適用することは不可能なようなので、必要ならカスタムの罫線を作成する必要があります*2。