2011-01-01から1年間の記事一覧
大阪DTPの勉強部屋のサイトに「写植の時代」展の告知がされた。 チラシのpdf → ちらし-MC6.pdf ※アイコンクリックがベター ※印刷して配布など、ご自由にお使いください。 主宰者のえむさん@workstationmが精力的に準備に動き回っておられるが、私も元は写植…
今となってはご用済みの写研の手動写植機用文字盤の『画引き索引帳』。 ノンブルの振られている部分は全94頁 探している文字(字形)がどの文字盤のどこにあるかを縦/横の並びを示す番地で示されている。 ついでに出てきた写植印画紙(ある歌集の帯用のモノ…
InDesign CS5および5.5上での縦組みのフレームグリッドとなんらかの字間ツメおよび合成フォントとが絡んだと思しき不具合の件*1で、(ちょっと気になって)CS3で作成したデータおよびpdfを確認したが特に問題はなかった。 その際に見つけてしまったポカミス…
先日発売された『10倍ラクするIllustrator仕事術〜ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識』の内容チェックのお手伝いをさせていただいた。 ※大阪でも関連イベントが開催される。 便乗して Illustrator を組版ソフトとして使用する場合の欠点を1件だけ…
段落境界線を利用して小見出しなどにデコレーションを施す例はよく見られるが、少しややこしい「段落行取り」を適用した複数行の小見出しの場合の計算方法を例示しておく。 ※作例はInDesign CS4(ver.6.0.6)の場合であり、CS5では挙動が異なる(末尾に記載…
今、常用漢字や人名用漢字を旧字体にするテーブルを作り直している。 手順は少し前に記事にした表外漢字同様、既にある筑紫明朝用のテーブルに予め修正を加えたものを各書体に適用し、チェック……。 基本的には、‘trad’などの異体字タグ、別位置のユニコード…
先日の記事に続いて、今回は同じく欧文ベースライン揃えであるが、テキストフレームの場合に注意すべき点を書いておく。 「文字揃え」は「欧文ベースライン」としているが、「行送りの基準位置」に「欧文ベースライン」ではなく「仮想ボディの上」など仮想ボ…
私の場合、フレームグリッドを使うことが多いのだが、そのグリッド揃えは「仮想ボディ」を基準にしたモノを使用するのが常。 ところが、ふと、フレームグリッドの「グリッド揃え=欧文ベースライン」って、その欧文ベースラインそのものはどうなっているのだ…
ごく一般的な段落内文字サイズが一定の場合とくに困る事はないが、異級数混植の場合で、フレームの先頭にその異級数部分が来ると困ったことになる。 その簡単な解決方法が判ったので報告しておく。 ●フレームグリッドの場合 ※グリッド揃え・文字揃えとも同様…
改定常用漢字表の答申内閣告示(2010年11月30日)からほぼ1年、イワタオールドのPr6も発表され、筑紫明朝のPr6の出荷も近いと聞く。 従来使用していた表外漢字に関する置換テーブルを見直し、同時に改定常用漢字表に対応させるべく以下のような手順でテスト…
一昨日(20111026)のtwitter上でのある方の発言の原因を検証していて、またもやInDesignのバグを見つけてしまった。 最終的な結論をtwitter上で呟いたのが以下…… 文字の縦横比率を変更した段落先頭1字下げの縦組みで、段落先頭に縦中横の文字が位置する場合…
某掲示板の質問の中で、本題と関連して「欧文スペースの字幅がわからない」旨の書き込みがあったので、簡単な方法を紹介しておこうと思う。 ※ここからは長ーい前振り……もっと簡単な方法をご教示頂いたので後半で提示する。ついでに欧文ベースライン位置の読…
InDesignにデフォルトで用意されている「文字組みアキ量設定」は、ほとんどの場合に行中の約物部分の「最小値」は「0%」とされており、「なにがなんでも全角送り」を実現するにはかなり手を加えなければならない。 twitter上の発言で、そのような設定に苦労…
オマケとして…… 以前に「文字組みアキ量設定」カスタマイズ時に考慮すべきことという記事も書いてはいるが、以下に「文字組みアキ量設定」に関して(現時点で)私が把握している挙動およびコツ・注意点などを羅列し*1、当ブログ内の関連ページへのリンクを貼…
記事(及び画像)中で【行末約物】の扱いについて「全角/半角浮動」「全角/半角(浮動)」などと表記してあるものは「状況により全角/半角の二者択一」という意味であり、決して中間値を採るという意味ではありません。私の(用語的な)理解不足による不適切…
さて、今回は話を少し戻して…… 基本的な設定【HW-J】において、対:段落先頭の中点類を「25%」にしたことにより、基本設定画面では段落字下げの設定が[混在]となってしまったことは確認済み。 それでは、【HW-J】を元に段落冒頭を1字下げする場合、どのよ…
前回までに作成した基本的な設定【HW-J】は、あくまでもさらにカスタマイズするための元とする設定。 但し、禁則調整方式に「調整量を優先」以外を適用する場合には、このままでも大丈夫。案件毎に異なる場合が多い「行頭括弧類」・「行末句読点類・括弧類」…
これまで基本設定を暫定的に変更し、約物の扱いを詳細設定で確認・変更してきた。 で、最後に残した和欧文間の設定だが…… 私の場合は縦組みが多いので以下の様な設定を基本としている。あまり一般的ではないかもしれないと懸念するが、変更する際の参考程度…
これまでに、基本設定の暫定的な変更、詳細設定で「前の文字クラス」に変更する約物を選択して確認・変更と作業をしてきた。 続いて、詳細設定パネルで「後ろの文字クラス」に変更する約物のそれぞれを選択してみていく。 【詳細設定の確認・変更「後ろの文…
記事(及び画像)中で【行末約物】の扱いについて「全角/半角浮動」「全角/半角(浮動)」などと表記してあるものは「状況により全角/半角の二者択一」という意味であり、決して中間値を採るという意味ではありません。私の(用語的な)理解不足による不適切…
記事(及び画像)中で【行末約物】の扱いについて「全角/半角浮動」「全角/半角(浮動)」などと表記してあるものは「状況により全角/半角の二者択一」という意味であり、決して中間値を採るという意味ではありません。私の(用語的な)理解不足による不適切…
またまたついでに、インラインオブジェクトが1行(1段落)を構成する場合の行送りをコントロール方法を提案しておく。 先の作例にちょっと手を入れて、下のような例を作成した。 いずれもデフォルトで配置した状態(インライン、Yオフセット=0mm) それぞれ…
テキストフレーム内のインラインオブジェクトの挙動を調べたついでと言ってはなんだが、フレームグリッド内でのインラインオブジェクトの挙動も検証しておく。 今回も“「グリッド揃え」「文字揃え」は同一にしておいた方がコントロールし易い”という持論に基…
(昨日の続き) 次に、 ●「仮想ボディの中央」の場合 すべて1段落、改行は入れていない 目安としてレイアウトグリッドを表示しているが、フレームはあくまでもテキストフレーム オブジェクトサイズが行中の文字サイズ以下の場合……(文字揃えに関係なく)文字…
以前から気になっていた、テキストフレームにおけるインラインオブジェクトと「行送りの基準位置」および「文字揃え」の関係を少し検証してみた。 以下のように基本16Qの文字列の中にそれぞれのサイズのインラインオブジェクトを配置してみた。 基本文字サイ…
以前に書いた“メトリクスには「プロポーショナルメトリクス」の併用が必須”とする記事の書き方が拙く、どうも理解しづらいようなので、別のアプローチから再度説明を試みる。昨日の「InDesign組版教室」参加者からのリクエストでもあるし……見てくれるかなぁ……
先日の「文字組みアキ量設定」の最大値の延ばし処理における挙動に関する推論をさらに強力にするために、もう少しヒツコク検証してみた。 ※回避方法が見つかった…問題となる句読点類/後ろ括弧類/中点類の各々の後続文字の「文字前のアキ量」を「ベタ」に固定…
InDesignの「文字組みアキ量設定」の「基本設定」で行中設定の「0%固定(半角固定)」を安易に選んだらダメですよ……ということを説明するために検証していて、ちょっと不可解な挙動に遭遇した。明らかにバグであろう。 ダメだという理由は、 「0%固定(半角…
先日、twitterで話題になっていたInDesignの「日本語段落コンポーザ」と「日本語単数行コンポーザ」について、簡単な検証を試みた。まず、スピーカーをやらせていただいている大阪DTPの勉強部屋主催の連続講座「InDesign組版教室」で、段落に関する各種設定…
昨日のInDesign組版教室(第4回)で配付した資料を公開しておく。InDesignにデフォルトで用意されている「文字組みアキ量設定」14種類の基本設定の画面のキャプチャを並べ、相違点が判るようにしただけの簡単なモノだが、こうして並べる機会はそうないだろう…