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モリサワの印刷標準字形

モリサワ・小塚系の印刷標準字形を呼び出すnlckタグがグダグダな問題については、NAOIさん(id:NAOI)のところの070201/0227/0313に詳しい検証があるが、稚拙ながら、私なりにまとめてみた。

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※現バージョンでは方針が変更されています。
 以下のページも合わせてご参照ください。
モリサワの印刷標準字形 モリサワの返答
モリサワの印刷標準字形 続・モリサワの返答
(2013.01.08追記

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モリサワのPr5書体が出た時点でPASSPORT会員になった。
主な動機はInDesignの段落スタイル設定/詳細文字形式/異体字で印刷標準字形が選択可能になるからだった。
入手して JIS X 0208:83変更(256字)と JIS X 0213:2004変更(168字)を比較・確認するために計317字の資料を作成していた際におかしなことに気がついた。


以下がその一部を抜粋したものだが.......(右の2列は今回追加・新設)



ここに抜粋されたコードでいえば、1-16-18以外は2004での変更はない。
多くは JIS X 0208:97で包摂分離され、JIS X 0213:2000で別コードを与えられたいわゆる互換基準29字と、「字形変更が望ましい」が、訳あって JIS X 0213:2004で別コードに追加された10字に関連したもので、右にそのコードと文字を新たに並べた。

1列目の色分けは
青:83JISで例示字形を変更したもので、2004では変更されなかったもの(149/317)
緑:83JISで例示字形を変更したもので、2004の変更で78JISの例示字形に戻ったと判断したもの(96/317)
(1-17-19 黒は変更無し、参考まで)
その横の数字はCIDコード
赤○は左のコードの2004字形に合っていると判断したもの
緑○は表外漢字字体表の字形と判断したもの
バックの黄色はInDesignによる置換字形の強調色表示
※右の1-47-64は2004で微細な変更がされたが....

●互換29字など0213:2000で新設されたコードがあるもの*1については表外漢字字体表の字形に置換されないことがまずわかり(後にこれはバグなどではなくこういう仕様だと、NAOIさんに教えていただいた*2)、
●1-23-46と1-23-53の印刷標準字形は表外漢字字体表の備考欄の字に置換(これは04字形=90字形が字体表の字形)
●追加別コード欄の印刷標準字形は表外漢字字体表の簡易慣用欄の字形に置換
されているらしいことがわかった。(これも当初は互換29字すべてだと誤解していたが....NAOIさんに感謝)
ほんとにグダグダである。


小塚もモリサワと同じ仕様だが、ヒラギノは違って、備考欄の字形や簡易慣用欄の字形に置換されることはない。字形パレットで印刷標準字形の一覧を表示するとその差を確認できる。



と、ここまでで印刷標準字形が使い物にならないことがわかってしまったので以下はどうでもいいのだが、


1-16-18の印刷標準字形が蘆になって、1-73-35が芦(CID7961)にならないのはなんで?
1-28-40の印刷標準字形が屡(CID2292)にならないのはなんで?
1-33-73の印刷標準字形が表外漢字字体表の簡易慣用欄の字形(CID2795 痩=04字形)にならないのはなんで?

*1:070709:誤解を招くので「があるもの」の語句追加

*2:この件についてはNAOIさんの記事(id:NAOI:20070313:1173779886)のコメント欄にNAOIさんときださんの興味深いやりとりがある