なんでやねんDTP・新館

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OpenTypeフォントの数字

まだOCFあるいはCID(NewCID)が全盛の頃、「なんやこれ?」と思うような妙な数字の使い方をした印刷物が横行していた。*1



上の画像は右から(2つずつ)全角入力・半角入力・1桁全角/2桁半角としたもの。(フォントはNewCIDのリュウミンLと新ゴR)*2
どれもダメ、私の感覚でいえば正解は左のブロックのものだが、全角入力のモノに縦中横を設定して、トラッキング(カーニング)をかけてやらないと実現できなかった。*3
それを比較的簡単に実現するために、全角入力の文字と同じデザインの数字をプロポーショナル(半角)に送れるBiblosのnumを併用したフォントセットを多用し、1桁全角・2桁以上半角入力で処理していたのだった。(横組みでも理屈は同じだ)


OpenTypeフォント環境が主流の現在、その自由度が増しているとはいえ、全角入力と半角入力で字幅そのものが違うものや同じもの、等幅半角字形を適用しないと本当の意味での半角幅にならないものなど、フォントあるいはメーカーによって字幅の設定は様々、そのあたりに詳しくない編集者などは苦労しているようだ。


で、主なメーカーの数字の例を一覧にした。参考になれば幸いである。
それぞれ上から全角入力・半角(テンキー)入力・等幅半角字形を適用。



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尚、入力モードがどうであれ、等幅全角字形を適用すると上段、プロポーショナル字形を適用すると中段の字形・字送りになる。使い方によっては重宝するが、文字組みアキ量設定の影響を受けるのでその設定によっては注意が必要だ。


下の画像は全角入力・半角入力をリュウミンと小塚ゴシックで表示。右から入力ママ・等幅全角字形適用・等幅半角字形適用・プロポーショナル字形適用。


*1:DTP WORLD」なる専門誌も創刊当初は例外ではなかった。読者ハガキを何度投函して、修正を促したことか

*2:InDesign CS2にて再現

*3:そういえば無理矢理長体をかけてくれるエクステンションもあった