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JIS例示字形変更と字形セット_06

●04の独自変更(61字)
茨牙廻蟹釜汲灸笈饗粂牽鍵梗膏叉鮫餐楯杖訊*穿箭揃歎*挺兎*駁叛誹豹*斧蔑*篇鞭爺簾屡叟*咬囀*徘扁棘橙狡甦疼*祟竈筵篝腱艘*芒*虔蜃蠅*訝*靄騙鴉*



83JISでは変更されなかったが、04JISで独自に変更が加えられたモノ。
「表外漢字字体表」で取っ払われた筆押さえに関するモノが目立つ。(Exptのオレンジ部分)


04独自の変更としたが、78字形と標準(90)字形で微妙な差のある青色地の「楯・誹・徘・訝」は、実際は90JISで例示字形が変更されているので、「訝」以外は04で元の78字形に戻ったといえる。(黄色地は入れ替え)


この点、83JISの変更点と04の変更に焦点を当ててしかみていないのがマズかったと反省しているが、同時期に例示字形が変更されたが「表外漢字字体表」に採り上げられていない文字については、当然のことながら04JISでは何の変更もない。
90JISの変更点をざっと眺めてみると八屋根・筆押さえに関するモノが殆どだが、「誹・徘」と同様に部分字形として「非」を持つものも多く見られる。「耳」も目立つ。


しかし、「表外漢字字体表」の内外で筆押さえの有無不統一の問題が残ってしまうのは困りものだ。
基本的には八屋根・筆押さえを一定の方向で統一する必要があると思うが、Adobe-Japan1-5に比較的に忠実に作っていると思われる筑紫明朝の場合には、それが逆効果となり、nlck字形を使うことで処理は更にややこしくなる。

ちなみにリュウミンヒラギノで表示してみると



筆押さえに関するスタンスは、やはりそれぞれに微妙に違うがnlck字形を使うことで特に問題になることは少ない。


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