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JIS例示字形変更と字形セット_07

●78字形に戻らなかったモノ(82字)
欝澗稽繋荊柵捌珊廠靭(31-57)痩鱈凋菟塘鴇噸頓迩(38-86)剥熔兔冉冕唹唳嚥堋媾寃屏悗捩搆斃枦枴梛梍湮爨珎甄甍硼稱龝箙粐粮綛綮綟舮芍苒茣荵蔗蛛螂蟒褊覯諞譁跚踉輓遘邉扈釁霤靠頤鬮鮗鯲麪龜邇(77-78)
※数字は区点コード。31-57は入れ替えと例示字形変更(相手の80-55はJIS04で変更)、38-86と77-78は入れ替えて38-86を変更*1


83JISで例示字形が変更されたが、「表外漢字字体表」の字体(字形)と差のないものも多く、04JISでの変更はない。
このうち「表外漢字字体表」に掲げられている関連17文字を標準字形以下で色分けしてみた。



緑地色は「表外漢字字体表」と同一と判断したモノ。


区点コード31-57_靭(2591)がnlck字形で80-55と同じ靱(13624)となっているのは、「表外漢字字体表」では靱(13624)の備考欄に「個別デザイン差」として標準字形_靭(2591)とExptの字形(7971)が掲げられているためで、印刷標準字体(nlck)としてはこの挙動で問題はないハズ。


「繋・痩・剥・屏」はnlckで、「繋・剥・屏」はExptで自動的に変換されているが、04JISで変更したかった(?)ようだが、ISO規格(ユニコード)との関連から別コードに追加された10字の一部で、これも正しい動き。
(下の「●04JISで追加された10字」参照)


nlckは問題ないが、Expt字形を使用せざるを得ない場合は赤地色には注意が必要(特に「邇」)。


で、残った
「欝廠鱈凋菟塘鴇噸迩兔冉冕唹唳堋媾寃悗捩搆枦枴梛梍湮爨珎甄甍硼稱龝箙粐粮綛綮綟舮芍苒茣荵蔗螂蟒褊覯諞譁跚踉輓遘邉扈釁霤靠頤鬮鮗鯲麪龜」の65字
が「表外漢字字体表」とは無関係の文字。
つまり、83JISで変更された「表外漢字字体表」以外の「表外漢字」。
置換字形を強調表示してみた。



※080417 20:40画像修正


JIS的には標準(90)字形で大丈夫、当然nlck字形を適用しても変化はないが、書籍組版において、常用・人名漢字以外は「いわゆる康煕字典体」を使用することを基本とする場合には問題が残るものもあるだろう。


やっとここまで辿り着いたが、これの検討は後廻しにして先に上とも関連する


●04JISで追加された10字



上が新たに追加された10字で、下が既に従来から別コードにあった10字(数字は面区点コード)。
この従来からあった文字群にExpt字形、nlck字形を適用したのが下の2行。
Expt字形を使用せざるを得ない場合は赤地色には注意が必要。


先の65字については次回!

*1:変更して入れ替えたのか、入れ替えて変更したのかは知らないし、どうでもいい