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合成フォントの文字揃えなど

字形の件をもうちょっと追究したいのだが、あまり時間が取れない。
今回は合成フォント作成過程で気になった些細なこと。
環境はOSX10.4.11、Adobe InDesign CS2_J(Ver.4.0.5)。


合成フォントを組むことになって、英数の拡大率を見極めようと作業していた際に、従属欧文および半角数字部分を欧文書体に変更したところ変なことに気付いた。
例示したモノの文字揃えは「仮想ボディの中央」、文字組みアキ量は、
1行目はデフォルトの行末半角(和/欧文および和/半角数字は4分アキ)、
2行目は和/欧文は8分、和/半角数字はベタ
3行目は和/欧文および和/半角数字ともにベタ
に設定したものを使用している(2行目および3行目は私がよく使う設定)。



従属欧文および半角数字の場合はもちろん問題はなかったが、これらの英数のみ選択してフォントを変更した場合、2行目は和/半角数字がベタの設定なのに8分ほどのアキが自動的に発生してしまった*1



二つ目の「国」の後、最後の「国」の前を強制的にベタにしたのがコレ。←クリック


この問題は合成フォントに置き換えることで解消する。
(080524_画像サイズ修正)



ただ、文字の揃え位置が微妙に違う
上は手作業でフォントを変更したもの、下は合成フォント。



同じモノの上の文字揃えを「欧文ベースライン」にしたもの。



合成フォントでは文字揃えが「欧文ベースライン揃え」の設定になるようだが、和文に合わせるべくサイズを調整する場合が多いので、これはこれで妥当な仕様だと思う*2が、私のように普段「仮想ボディの中央揃え」で作業している場合、その拡大率および文字の揃い具合を見極める際には「欧文ベースライン揃え」にしてから作業するのが賢明だろう*3。下の画像は特にベースラインはイジッテいない。



これらはタテ組でも理屈は同じ


*1:行末の国のズレ加減をみると8分で正解だろう

*2:もちろん合成フォントの設定項目にベースラインを調整する項目もある

*3:と書いてはみたものの……合成フォントのダイアログの下部に表示されるサンプルにズーム機能があることを、今の今まで知りませんでした……