ヒゲあり字形_補足02

NAOIさんのコメントに触発されてちょっと調べてみた。
ATOKの文字（部首）検索で、筆押さえ・八屋根・入屋根に関わりそうな部首を選んで検索し、片っ端から入力した。

標準字形（90JIS）で表示し、筆押さえなどが付いていないものを選択し、字形パレットから付いた字形があれば置き換えた。
それが黄の地色部分、＼は前回のテーブルに有るもの。
ということで「全」以外はリストアップされていた（「全」は触らない方がいいだろう）ということでひと安心。

標準字形をベースに考える場合は、黄地色のない＼はリストから外してもよいハズだ。

で、標準字形をベースに考える場合、問題は04JIS変更で表外漢字字体表に合わせて変更された部分字形に「酋」「曽」を持つ文字。八屋根の字形に変更されたのでこれも追加しておかなければならない。

上下で相違のあるモノの区分は以下の通り。
○は常用漢字なのでママ、○は04変更後の字形。
※表外漢字字体表で「曾」は八屋根のモノが印刷標準字体、「曽」は簡易慣用欄のモノ。

【曽・酋がらみ追加】
噂 <001a>
楢 <001a>
樽 <001a>
猷 <001a>
鄭 <001a>
酋 <001a>
鱒 <001a>
噌 <001a>
曽 <001a>
甑 <001a>
※1-4準拠の書体は
甑 <001a>
で仕方ないかも

但し、ベースが標準字形では、なんともケッタイなものにしかならないハズだ。JIS2004準拠の書体なら有効なのだろうが……。

やはりnlck字形あるいはexpt字形をベースにする基本線は変更しないで、筆押さえのある字形を採用する場合は04変更で取っ払われたものに注意とアタマに置いておくことにする。

本来、やりたいことは以下のようなこと。

基本は常用・人名漢字以外は「いわゆる康煕字典体」を使用するということ。
その方法として、nlck字形のセットを元に「表外漢字字体表」外の表外字（主に83で変更されたものの「表外漢字字体表」外なので04変更で放置されたもの）を適切なものに置き換える。（フォントによっては、expt字形を元とするものも必要）

それからのバリエーションとして
●人名漢字の変更・追加によって拡張新字体に変更されたものも「いわゆる康煕字典体」を使用する
●筆押さえ等の有る字形を使用する

ある程度は力技で実現できているのだが、スクリプトを勉強したらもっとラクかなァ、CS3を導入したらもっと簡単かなァ……と暗中模索中のこの頃。