なんでやねんDTP・新館

はてなダイアリーから移行しました…

Adobe-Japan1-4準拠書体での印刷標準字体の使用_01

そろそろまとめてしまわなければならない。紆余曲折の末、表題のようにまとめていこうと思う。
尚、先日の記事でnlckあるいはexptをベースにと書いたが、やはり話がややこしくなってしまうのでAdobe-Japan1-4準拠の書体の標準字形(90JIS字形)をベースに考えていくことにした*1


第一の目的は常用・人名漢字以外は「いわゆる康煕字典体」を使用するということ(ある意味矛盾するようだが2004JISの例示字形を基準に……)。
まずAdobe-Japan1-4準拠の書体を基準に考えてタグ付けテキスト生成用の置換テーブルを作成する。
さらに、バリエーションとして
1. 人名漢字をも「いわゆる康煕字典体」に置換
2. 筆押さえアリ字形に置換
3. 1.と2.の合わせ技……というふうに考えている。


「JIS例示字形変更と字形セット」として連載した記事をもとに順にみていくことにする。
コードを入れ替えるべきモノ(検索の件を考えるとこの部分を多くした方がいいのだが、煩雑になるので最小限に留めた)、標準のママでいいモノ、78字形を採用するべきモノ、expt字形を採用するべきモノ、CID指定しなければならないモノに分けた。
すこし強引な部分もあるとは思うが、こうでもしないと……


まず簡単な部分から
●83JIS_人名がらみの4組8字はママ。
●83JIS_入れ換え22組44字は拡張新字体側のコードを変更し、靱には04変更後のCID13624指定。
●83JIS変更_常用がらみ(17字)はママ。
●83JIS変更_人名がらみ(21字)と90JIS変更_人名がらみ(2字)もママ。
●互換基準(29字)は拡張新字体側にexpt付加。
●78字形に戻ったと判断したモノ(96字)は「逢・辻」には78JIS付加、「逢・辻」以外にexpt付加。



1-5書体でないと表示不可能な「竃・蝿」以外は大丈夫なハズ。


これを処理するJedit用の置換テーブルは以下の通り。

鯵 鰺
鴬 鶯
蛎 蠣
撹 攪
竃 竈
潅 灌
諌 諫
頚 頸
砿 礦
蕊 蘂
靭 靱
賎 賤
壷 壺
砺 礪
梼 檮
涛 濤
迩 邇
蝿 蠅
桧 檜
侭 儘
薮 藪
篭 籠
([唖焔鴎噛侠躯鹸麹屡繍蒋醤蝉掻騨箪掴填顛祷涜嚢溌醗頬麺莱蝋攅]) \1
([逢辻]) \1
([芦飴溢鰯淫迂噂襖迦晦葛鞄翰翫徽祇卿僅喰櫛屑祁倦捲諺巷鵠榊薩鯖錆杓灼酋薯藷哨鞘蝕逗摺撰煎詮噌遡遜腿蛸辿樽註瀦捗槌鎚鄭擢溺堵屠賭瀞謎灘楢禰牌這秤箸挽樋稗逼謬廟瀕蔽瞥娩庖蓬鱒迄儲餅鑓愈漣煉榔冤嘲]) \1
<001a>

*1:nlckを適用すれば殆ど事足りるAdobe-Japan1-5準拠用には必要部分だけを別途用意するつもり