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表外漢字の正字化_03

さらに続ける。(090123_画像差し替え・追加、以下青字部は変更・追加)



  • 「牽/膏」はAdobe-Japanの文字セットでは区別されていない(「牽」のもとは誤字)。
  • 「牽」の次に「鍵」が、「巷」の次に「梗」が、挙げられているが、筆押さえの有無なので無視。
  • 「𨩱」は、『新潮日本語漢字辞典』では〈国字〉とし標準字形のみ記載。
  • 「𥞴」は、『新潮日本語漢字辞典』では縦画が突き抜けた字体を親字とし、JISの字体は〈別体〉としているが……。
  • 「靠」は、同様の90変更の「誹/徘」が表外漢字字体表に記載されていることで、「非」の左下の横画が突き抜けた字体(jp78同)に04JISで戻されたのが気になるので、突き抜けた字体を参考までに挙げておいたが、他の部分字形「非」を有するモノと共に_05で置換することに。同様な例に人名用漢字の「緋」がある。*1



  • 「曽-曾」ともに04人名、「新常用漢字表(仮称)」では「曽」になる予定だが……、とりあえず置換対象に。
  • 「甑」の変更後代替えとして挙げたCID13778は、小塚明朝 Pro-VIで表示するとハッキリ判るが、本来は右下最終画の曲がり方が違うハズだが、フォントによっては差がない。
  • 「甑」の次に「叉」が、「錆」の次に「鮫」が、挙げられているが、筆押さえの有無なので無視。
  • 「妁」以下の3字は、いずれも「勺」内部の点を横画に作った字体が親字として挙げられているが……。
  • 4字目の「仢」は『新潮日本語漢字辞典』には記載が無いが、『新字源』では「彴」の別体として挙げられている。
  • 「偱」以下の3字は「輴」を除いて『新潮日本語漢字辞典』『新字源』双方に記載無し。「輴」は「楯」の「盾」部分変更後の字体が記載されている(『新字源』は微妙だが)。※「遁」の変更とは微妙に違うみたい。
  • 下の画像の「勺」は「新常用漢字表(仮称)」から外される予定。



●扱った表外字(04以前の人名用以外)
卿/櫛-櫛/饗/嚮/僅/喰/餐/屑/哨/鞘/蛸/隙/倦/捲/諺/𨩱/巷/鵠/𥞴/(靠)
甑/噌/曽-曾/薩/鯖/錆/瀞/杓-杓/灼/豹/芍/妁/葯/彴/仢/楯/偱/腯/輴


※切りがないので、今後、重要なモノ以外はAdobe-Japan1-xの文字セットで異体字の用意されていないモノは割愛するつもり。

*1:memo:『新潮日本語漢字辞典』は「化」は別にして、「兆/非/耳」の横画が突き抜けるか否かにあまり頓着していないように感じる