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InDesign互換ファイルの問題+愚痴

デザイン事務所からいただいた、ある書籍の前付/後付などのInDesignデータ。CS3から書き出した互換ファイルなのでCS2で開いた(基本的な作業環境は未だCS2)。
元々のファイル自体が段落スタイルなどを適用せずに作成されたモノだったので、すべて基本段落に+の付いた状態だった。
先方の基本段落と当方の基本段落の設定が違っていたのが原因のようではあるが……、フォントが無いと言われるし、レイアウトもガタガタ。


互換ファイルは基本段落の設定などを引き継がないようで、例えば行送りの基準位置の設定が違うとレイアウトは崩れるし、基本段落の設定フォントがベンダー違いなどで「R」と「L-KL」などになっていたので無惨なモノになってしまった*1


気を取り直してCS3のデータを送っていただいたが、もともと段落スタイルなどを適用していないので、すべて数字を確認してスタイルを作成していかなければならない。
ちょっとややこしい目次の場合には、さらに悪質な始末が悪いことに、行送りの調整にベースラインを変更することで対処しているので、指示を読みとるにも電卓が必要となるハメに……*2


結局はこんなカンジに仕上がればOKということを無理矢理に納得していただいたのだが、こんなことなら、従来のように紙に指定を書き込んでもらう方がナンボかマシ……と思った次第。
※画像もアップしたいが我慢しておく。

*1:たとえば、先方の基本段落フォントのウェイトが小塚明朝のRで当方がリュウミンのL-KLなどとなっていた場合、FOT-筑紫明朝 Pro Rが[L-KL]となりFOT-筑紫ゴシック Pro Rも[L-KL]となってしまう。

*2:例えばある行は行送り17でベースラインをマイナス値、次の行はプラス値、もちろん文字サイズは行中でも違う。行送りを変更してある部分もあり、間に行送り12の空行があったり……。幸いにして、文字揃えは中央で行送りの基準位置は「仮想ボディの上」だったので計算は比較的ラクだったが、私が常用している「文字の中央」ならもっとややこしくなったのかも。