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「行送りの基準位置」と「文字揃え」_おさらい

InDesign組版する場合、写植屋の頃の経験(既定値)からか、普段は「段落書式/行送りの基準位置」「文字書式/文字揃え」さらに(フレームグリッド使用時の)「段落書式/グリッド揃え」も、すべて「仮想ボディの中央」を設定の基本にしているのだが、ここで再確認の意味も含めて、「行送りの基準位置」「文字揃え」の関係をおさらいしてメモを残しておこうと思う(作例はCS2。判りづらいが、欧文部分の A/&/% は文字サイズをやや大きくしてある)。


  • 行送り値を変更した際には、「行送りの基準位置/仮想ボディの上」の場合だけ当該行の下のアキが変わる(他の3パターンでは上のアキ)。当然のことではあるが注意が必要。
  • たとえ行中の1文字であっても、行送り値を+側に変更しただけでアキは変わる。
  • 級数混植の場合、「行送り」は行中の最大サイズが基準にされる。(下の作例は16Q+32Q/行送り24H、「文字揃え」は仮想ボディの中央)



で、上の図を見ると「行送りの基準位置」と「文字揃え」を同じモノにするかしないかでその扱い易さに差があるように感じられるが、やはり私は*1、すべて「仮想ボディの中央」を設定の基本にするということになる。


当ブログ内関連頁
「行送りの基準位置」と「グリッド揃え」_再考
フレームグリッド内の「グリッド揃え=なし」
「行取り」及び「段落行取り」と「行送りの基準位置」
「グリッド揃え」と「行送りの基準位置」_おさらい

*1:たとえ異級数混植で「いわゆるベースライン」を揃える場合でも、もちろん「文字スタイル」で対処するだろうから