トラッキングと行揃え_おさらい
続いてバウンディングボックス関連の初歩的なおさらい(作例はAdobe Illustrator CS2)。
上のような3行バラバラのテキストがあるとする。
赤くしてある部分はトラッキングを+250かけてある。
つまり2行目は全体にかけてあり、3行目は末尾の文字の前まで。
これを整列パレットでセンター揃えにしても
揃わないのは、2行目の行末のトラッキングがバウンディングボックスのサイズに影響しているため*1。
で、たとえ段落をセンター揃えにしても
やはりバウンディングボックスのサイズには変化はないので意味はない*2ので、いずれの場合も3行目のような処理が必要。
テキストエリア内や改行で連続したテキストオブジェクトの揃えの場合は、
バウンディングボックスという概念とは無関係のため不都合はないが、後者の場合には3行全体のバウンディングボックスのサイズは当然2行目のトラッキングが影響するため、左右のセンターは本当の意味での文字列のセンター(図中の○)とは一致しないので、コレを他のオブジェクトと整列させるには注意が必要。
一方、テキストフレームあるいはフレームグリッドにしかテキストを入力(配置)出来ない仕様となっているInDesignでは、
同様な例で、たとえ単行ずつのフレームであったとしても、オブジェクトの揃え方と段落の行揃えを同様にしておけば、この縛りはない。画像を見れば判るように、改行マークなどに当然のことズレはあるが、実体としての文字にズレはない。