フォントのバウンディングボックスサイズ_Memo
※この記事だけでは少々説明不足かも知れません。
問題となるのは「イラストレーターにおける整列の基準がバウンディングボックスサイズになっていること」で、それも「下」あるいは「全体」が基準になる場合のみかと思います。
以下に挙げた、これに先行する二つの記事もご参照ください。
文字の整列あるいは変形パレット=バウンディングボックスの数値の?
文字列のバウンディングボックスとfontのバージョン
尚、InDesign上で文字列「あいうえお」などを入力したPro書体やPr5書体のテキストフレームと、CID20343(ユニコード0145)を含んだPr6書体のテキストフレームを用意して、それぞれのフレームサイズを内容にフィットさせても20Qなら天地5mmとなるので、(下のシッポがフレームからハミ出ていますが)とくに問題ではないと考えます。
(以上、091118追記)
フォントのバウンディングボックスサイズはフォント内部に書き込まれているのであろうが、それらしきモノを見つけたのでメモしておく。
バウンディングボックスサイズを1000ベースに換算すると
文字サイズは32Qだったので
Proフォントの場合: 8.472*4*(1000/32)=1059
同様に
Pr5: 36.032*31.25=1126, Pr6: 37.728*31.25=1179
下はあるツールで表示したフォント情報の一部
見づらいだろうが、画像中のFont BBoxの横に書かれた数値の赤○部分をアンダーベースライン位置: 880にプラスすると
Pro: 880+179=1059, Pr5: 880+246=1126, Pr6: 880+299=1179
と上の数値とピッタリと一致する。
ただ、これが判ったところでどうしようもないのだが……。
(以下青字部分、090710追記)
上記の件についてフォントワークスさんとモリサワさんに質問していたのだが、フォントワークスさんから回答が来た。
「それぞれの書体に含まれているグリフが違うからなのです。」と予想通りの回答だったが、具体的な資料が添付されていて、非常に解りやすいモノだった。
それをヒントに図示してみる。
画像はPr6に含まれるCID20343を2種類のツールで表示して合体し、数値を書き込んだモノ(蛇足になるが一般的に漢字の場合は、759〈字幅〉の部分が1000となる)。
図中左の二つの×は右下の「Glyph Proparties」の数値が表示している位置(だと思う)。
なお、ツールについてはid:NAOIさんにご教示いただいたことを感謝を込めて書き添えておく。
●上記は少し曖昧な(そしてやや間違った)理解でしたが、ものかのさんがtwitter上で図解してくださいましたので、許可を得て引用させていただきました(2012.03.15追記)。
※本来のフォントのバウンディングボックスはアセンダーラインよりも上も含むが、Illustratorはそれを除外して計算している……ということ。
Illustratorの「文字のバウンディングボックス」を図にしてみたよ twitter.com/monokano/statu…
— ものかのさん (@monokano) 2013年3月15日
ascender・descender・FontBBoxの値は、個々のグリフではなく、そのフォント全体の値なので、バウンディングボックスの天地方向はどのグリフでも同じ値になる。
— ものかのさん (@monokano) 2013年3月15日
因みに…同じ書体でもProとPr5などでは異なることが多いです…収容グリフが異なる…そのフォント全体の値…Illustratorの「文字のバウンディングボックス」…
— なんでやねんDTP/おぢんさん (@works014) 2013年3月15日