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組版の本_「明解 日本語文字組版」

私が組版の基本参考文献のひとつとしている『明解 印刷ガイドブック DTP実践編』のPart:1「明解 日本語文字組版」。



web上で検索してみると、版元のHPにも掲載されており入手は容易なようだが、amazonでは中古として14円からリストアップされていた（091109閲覧）*1。
あまりの安さに、あえてご紹介してしまう次第。


序文にあたる部分にライン・ラボの前田年昭さんが
「この明解日本語文字組版は，1996年に日本語の文字と組版を考える会で鈴木一誌が発表した『ページネーションのための基本マニュアル』（略称ページネーション・マニュアル）を分解し拡大したものであり，組版ルールと従来いわれてきた「常識」に対する問いかけを含んでいる。」
と記しておられるように、組版にたずさわる者にとって示唆に富んだ内容となっているが、単行本という形式ではないためか、関係者の間でもあまり話題にのぼることはないという印象がある。
私は発行時に偶然書店で見つけて入手しのだが、そんな機会に恵まれない方はお持ちでないのかも知れない。手元にお持ちでない方は、是非とも入手されることをオススメする。


尚、元となっている『ページネーション・マニュアル』は「日本語の文字と組版を考える会web」からダウンロードできる。
本書を入手された方は、同じページにある第17回の「セミナー報告集」も併せて読まれることもオススメする。
オマケ その1、その2、その3


蛇足になるが、著者の一人である向井裕一さんは、これも基本参考文献である『基本 日本語文字組版』（逆井克己, 1999, 日本印刷新聞社）に関わりが深く、近くは『日本語組版の考え方』（2008, 誠文堂新光社）を著しておられることはご存じの通り。

*1:091111閲覧では最安65円、20円以下が何点もあったと記憶するのだが、どなたか買っていただけたのか？