オバカな組版例_02
一見、ベタ組みを思わせる組版結果であっても、組み幅が文字サイズの整数倍になっていないモノはよくあるが、前回の例はちょっと特殊かも知れないので、ホントによく目にする例を挙げておく(自宅に届くCATVのプログラム情報誌より*1)。
これに、1段落目の2行目をベースに字間に罫を追加してみた。
数字・中黒および禁則などの処理は別にして、ベタ組みには見える(句点の後ろのアキ量が気になるが……)が、調整の必要がないハズの最終行に注目して欲しい。
最終行をベースに罫を追加してみると……
最終行だけがベタ組みを維持しており、テキストフレーム自体は文字サイズの1/3程度の誤差が発生しているのであろうと思われる。
レイアウト上の制約があるのかも知れないが、組版演算が出来ないという根本的な力量不足が原因ではなかろうか。
これ以外にも、ソフトによってはデフォルトでテキストボックス(フレーム)の内部に余白をとるという独自のクセ、あるいは換算誤差の発生など組版にかかわる者が知っておくべきことは多い。
*1:もちろん、作成アプリは不明