1行のインラインオブジェクトの行送り
またまたついでに、インラインオブジェクトが1行(1段落)を構成する場合の行送りをコントロール方法を提案しておく。
先の作例にちょっと手を入れて、下のような例を作成した。
- いずれもデフォルトで配置した状態(インライン、Yオフセット=0mm)
- それぞれの「行送りの基準位置」にラインを入れてた(「仮想ボディの中央」の場合は行間のセンターに)
- 基本となる文字部分は16Q、行送り20H
- 改行マークも現状は16Q
ここで、改行マークをオブジェクトのサイズと揃えてみる*1。
つまり、3mmの場合は改行マークを12Qに……6mmの場合は24Q……
- 改行マークをオブジェクトサイズに揃えた状態
「行送りの基準位置」に従って配置されるようになっているのが判るだろう。
ここまでくれば、既に各行間のアキは正確に把握できるようになっているハズ。
例えば、行間アキを「0」(行送りベタ)にする場合なら……
- 「行送りの基準位置」が「仮想ボディの上」の場合 & 「仮想ボディの下」の場合……行の文字サイズあるいはオブジェクトサイズを行送り値に(もちろん16Q部分は16H)
- 「行送りの基準位置」が「仮想ボディの中央」の場合……当該行と前行のサイズの和の1/2を行送り値に
つまり、1行(1段落)がインラインオブジェクトのみで構成される場合は、改行マークをオブジェクトのサイズに揃えることで、一般的なテキストと同様に考えることができるようになるということ。
もちろん、行揃え(中央揃え/行末揃えなど)もテキスト同様に設定/適用できるのはご存じの通り(なお、今回の作例の場合には「文字揃え」は無関係)。
上の状態から、センター揃え/段落後ろのアキを1mmに変更してみた。
- フレームを三つとも選択して、段落パネルの2箇所に変更を加えるだけ
*1:改行マークのみ本文とサイズが異なったり、行送り値が異なったりした「とんでもデータ」にはよくお目にかかる……小さい分はいいのだが……