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私の「文字組みアキ量設定」_1109版_04

これまで基本設定を暫定的に変更し、約物の扱いを詳細設定で確認・変更してきた。
で、最後に残した和欧文間の設定だが……


私の場合は縦組みが多いので以下の様な設定を基本としている。あまり一般的ではないかもしれないと懸念するが、変更する際の参考程度にはなるだろう。

  • 和文と欧字(アルファベット)の間隔 12.5%
  • 和文と欧数字の間隔 0%


元としたデフォルトの「行末受け約物全角/半角」の設定は以下のようになっていた……


最初の段階で、和欧文間隔にも基本設定パネルで変更を加えたが、その後(和欧文間隔に関しては)特に変更を加えていないので、現状は以下の状態。
【暫定的な基本設定その2】


ここから、詳細設定パネルで追加して変更すべき部分(基本設定では設定出来ない部分)などを確認・変更していくことになるが、コツをさえわかれば比較的簡単なハズ。


【和欧文間隔の詳細設定の確認・変更】


1. 「前の文字クラス/半角数字」

  • 反転している部分が「基本設定」で変更された部分
  • ここで注目するのは「区切り約物」以下の「12.5%/25%/50%」とデフォルトで設定されている部分(より上は無関係)

  • それらの部分の最小値と最適値を目的の「0%」に変更

  • 変更されていた最大値「12.5%」を「50%」に戻す*1


2. 「後ろの文字クラス/半角数字」 ※上と同様

    ↓

    ↓


3. 「前の文字クラス/欧文」

  • 反転している部分が「基本設定」で変更された部分
  • ここでも注目するのは「区切り約物」以下の「12.5%/25%/50%」とデフォルトで設定されている部分(同上)

  • それらの部分の最適値を目的の「12.5%」に変更

  • 変更されていた最小値「0%」を「12.5%」に戻す(当然、最小でも8分アキは確保する)


4. 「後ろの文字クラス/欧文」 ※上と同様

    ↓

    ↓


これでやっとすべての設定を変更したことになり、基本的な設定【HW-J】)が完成。

  • コツとしては、約物部分の設定の場合も和欧文間の場合も、デフォルトで設定されていた数値の残っている部分を変更箇所の目安にすればイイことがなんとなく理解していただけただろうか


最終的な基本設定パネルは以下のようになった。
【最終的な基本設定】


今回の設定は以前に公開したモノ(1002版の【HW_A】)とは、明記した部分の他、細部において一部異なっている部分もあることをおことわりしておく。本来はスペースを入れるべき部分であったり、文字の並びとして考えられない部分であったりするので……とりあえずは、気にしないことにしておく*2。不具合があれば変更すれば解決することでもあるし……。
その異なる部分(明記した部分を含む)のスクリーンショット群をpdfファイルに纏めたので興味のある方は以下からダウンロード可能
HW_A-J_sabun.pdf 直 アイコンをクリックするのがベター


ここまで作成してきたのは、あくまでもさらに加工するための基本的な設定*3
次回はこれを元に、「禁則調整方式=調整量を優先」をより有効に作用させる設定=最小値をマイナスにした設定【HW-Jt】のポイントを例示・作成し、そのバリエーションも提示する予定。
そしてその次は、最終回(?)として、中点類の対:段落先頭を25%(4分アキ)とすることによって煩雑となった、段落1字下げの場合の詳細設定の変更を考えてみる(設定変更自体は簡単なことだが、結果的には基本的な設定を二つ用意しておくことになってしまう)*4

*1:最大値は変更しないという前提であり、他と差がありすぎるためでもある

*2:情けないことに、以前の設定意図を思い出せなかったりもする……

*3:そういう意味では、中点類の対:段落先頭の設定は不必要だったかも知れないと大いに反省している

*4:この変更を加えない場合の段落1字下げの適用は基本設定のみで完結するので、ごく簡単。ついでに、その処理を省いた設定も例示することになるだろう