なんでやねんDTP・新館

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CS5以降のリガチャや数字など…

InDesign上での欧文や数字の挙動で、先日から少し気になっていたことを検証してみたので、結果をご報告しておく。


最初のきっかけは twitter上での@さんの以下の呟き。



その後、別の知人に欧文のオールドスタイル数字を呼び出す方法を説明していて話が嚙 み合わないことがあった(当方CS4、先方CS5)*1
この二つには何らかの関係がありそうだとは思ったが……検証する時間がなかった。


で、時間が出来たので、ごくごく簡単に検証すると以下のような結論になった。


まず、
CS4までは「言語=日本語」ママでリガチャもOpenType機能の各種数字も適用できる。



  • 数字部分は上からデフォルトの数字/(後はメニューの順と同じく)等幅ライニング数字/オールドスタイル数字/ライニング数字/等幅オールドスタイル数字*2
  • これらの数字については、id:NAOIさんのInDesignのライニング数字とオールドスタイル数字と題するエントリに詳しく解説されている


しかし、そのファイルをCS5以降で開くと……*3



すべて無効になる。
そこで、言語を「英語:米国」などに変更すると……*4



再度、有効になる。


CS4を境にして、バージョンを跨いだファイルの更新などには、リガチャや数字の挙動に万全の注意が必要ということ。
なお、この挙動はフォントにもよるらしく、CS5以降でも「言語=日本語」ママで大丈夫なモノもある*5


で、最近のやりとりでの、大熊さんの簡潔なまとめなど。



● ● ●
この辺りのきっかけとなった呟きを遡っている間に、以下の呟きを発見(!?)……
うーん……つまるところ、
この記事はこういうやりとりをすっかり忘れたうえで、書いたものであります


上記(下記も同)のリンク先が消えているのでこちらを→ アーカイヴ

*1:Garamond系のオールドスタイル数字を使うためにわざわざPSフォントのSCを使っておられたので、そんな必要ないですよ…と

*2:ご覧の通り、デフォルトの数字は大抵は等幅ライニング数字であり(1・2行目)、メニューの表記に等幅と付いていないモノは「プロポーショナル」という表記が省略されていると考えるべきということは後続のリンク先に……

*3:各種数字のチェックは可能だが変化なし

*4:CJK以外ならなんでもイイのかも知れない

*5:例えば冒頭の大熊さんの呟きにある Minion Pro など。こちらの方が多いかも知れない