半角約物と部分的なメトリクスカーニング
ある方のtwitter上の呟きを検証していて発覚したInDesignのバグ……twitter上では報告済みですが、ここにも記載しておきます。
(作例はInDesign CC ver.9.1ですが、CS4でも同様なことを確認しましたので間のバージョンでも……)
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↓ 全体が「和文等幅」では特に問題ありません。
↓ コロンの後の文字位置を揃えツメ組みにするために、会場名の部分にメトリクスカーニングを適用します。
- 何故かコロンの位置が動き、「ト」の位置は動きません……が、以降にはメトリクスカーニングが効いています
↓ 回避策を探るうちに、ものは試しとコロン「:」の書体を変更してみました。
- コロンをPr6NからProに……異なる書体間ではこの不具合は発生しないようです
※もっと単純にコロン「:」の前後アキを四分アキ固定にしてしまえばいいでしょうね。(この部分20170211追記)
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コロンが動いてしまうということは、「ト」の前のツメ量がコロンの前後に割り振られているのでしょうか? そういうワケでもなさそうです。
上の作例ではコロンを用いましたが、句読点類・括弧類・中点類など、いわゆる半角約物(アキ量設定によって調節される)の後続の文字列に部分的に適用したメトリクスカーニングが不正な挙動を示す……ということのようです。
尚、作例はプレーンテキストフレームですが、フレームグリッドとしても同様ですし、OpenType機能のプロポーショナルメトリクスでも同じ結果となります。
※但し、Illustratorでは上記のような挙動は確認できませんでした。
この不具合も「アドビ カスタマーサポートポータル」に投げておきましたので、何らかの返答があるでしょう。その際には追記することといたします。
(以下、20131217午後追記)
●回答をいただきました。
弊社エンジニアにで検証しましたところ、同現象を確認することができました。
本件を製品不具合として対応致します。
ご連絡いただきまして誠にありがとうございます。
ということで、なるべく速やかな改善を期待しています。