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InDesignの「段落分離禁止オプション」のおさらい

これは、DTP Advent Calendar 2019の24日目の記事です。

InDesignの段落設定項目「段落分離禁止オプション」について、おさらいの意味を含めて当ブログ内で文章で表現することを試みました…が、やはり画面で説明する方が理解し易いと判断し、以下の2本の動画を公開しました。

InDesignの「段落分離禁止オプション/前と連動など」

InDesignの「段落分離禁止オプション/段落の開始位置」

ここには初期画面のキャプチャのみを掲げておきます。

InDesignの「段落分離禁止オプション/前と連動など」InDesignの「段落分離禁止オプション/段落の開始位置」

ご興味ありましたら動画をチェックしてくださいね。

InDesignの合成フォントのシフト量のベースは?

私の場合は縦組みが多いので、文字揃えなど各種揃えは「仮想ボディの中央」にしているのが常態です。
横組みで和欧混植の際もほぼ同様で、それは下の画像のように欧文部分のベースラインを弄る必要がほとんどないからです。

わかりやすいように欧文ベースラインを表示させています(下線はオフセット0で欧文ベースラインに引かれます)

大抵は合成フォントを組むのですが、(ちょっとした理由から)この「仮想ボディの中央」揃えの和欧混植にピッタリ合わせる必要がある案件に遭遇し、少し考え込みました。
合成フォントのベースライン調整の値はどこのサイズを元に計算すればいいのか? 何をそんなに悩んでいるのかというと…元のサイズなのか、あるいは例のように116%などに拡大したサイズなのか? ということですね。
ここでまず理解しておかなければならないのは、合成フォントのシフト量は「欧文ベースライン揃え」の状態からの調整量だということ

そこで、この際なのでそれを検証してみようと…

計算しやすいように、50Q(12.5mm)で作成し、欧文部分を150%としました。


文字揃えは、上:仮想ボディの中央、下:欧文ベースライン

この上の状態に、下を揃えるにはベースラインシフト量を(以下のように)「-5.75H(1.4375mm)」と判断しました。

合成フォントを組み、半角欧文・半角数字部分を150%、シフト量は(試しに)元の50Qから換算して-11.5%としました。
※5.75/50=0.115(=1.4375/12.5)

このふたつを重ねると…ピッタリと重なりますね(意外と簡単に判明しました)。

つまり、合成フォントの欧文ベースラインの調整量は拡大前の元のサイズをベースに考えればいいことになるでしょう。

で、結論としては…InDesign合成フォントを組んだ際に欧文・英数字のサイズを大きくしたい場合…そのベースライン調整量はテキストフレーム内で同様のモノを作成してベースラインを調整し、その数値の元のサイズに対する割合を「%」に変えて入れればいい…ということになります。

InDesignの新規ドキュメントおよび流し込みの解説動画

少し前に拙い動画を4点公開しましたので、ここにも貼っておきます。


inddの新規ドキュメント 01

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InDesignの新規ドキュメントダイアログの説明、その1です。
用紙の方向、閉じ方などのごく初歩的な解説です。


inddの新規ドキュメント 02

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InDesignの新規ドキュメントダイアログの説明_その2です。
主に「マージン/段組」と「レイアウトグリッド」で作りはじめる際の違いについて説明しています。


テキストの流し込み 01

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InDesign上で、「新規ドキュメント作成→レイアウトグリッド」で作成されたドキュメント上のフレームグリッドにテキストを流し込む際の挙動について、環境設定の「テキスト/スマートテキストのリフロー処理」のON/OFFを絡めて簡単に検証してみました。20分ほどと少し長いですが…


テキストの流し込み 02

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ドキュメント上の連結されたテキストフレーム(フレームグリッド)の文章量の増減(頁の増減)時に設定しておけば便利な、「環境設定」項目の「テキスト/スマートテキストのリフロー処理」の各チェック項目のON/OFF時の挙動を簡単に確認してみました。

 

いずれも特に編集していない(出来ないとも言いますが…)一発録りなので、お見苦しい点も多々あるとは思いますが、参考になれば幸いです。

InDesign上での引用符の処理…特に縦組み用を重点的に…

同人誌を作成している知人が、縦組み中の引用符の扱いに苦労していましたので、twitterで簡単に説明を流したのですが、やや詳しく記しておきます。

まず、一般に横組みの二重引用符(U+201C/U+201D)一重引用符(U+2018/U+2019)は欧文扱いとなり、和欧文間隔が発生することを理解しましょう(下の画像上)。

これを上の画像下の例のように、和文に適した括弧類の扱いとしたい場合には、下図のように「字形パネルメニュー」から「等幅全角字形」を適用することで全角扱いの括弧類となります(もちろん他の括弧類と同様、句読点などと連続する場合は適切に処理されます)。

で、縦組み中での引用符ですが…和文の縦組み中では二重引用符の代わりにダブルミニュート(U+301D/U+301F)を使うことが一般的ですが、強いてそれを使う必要はありません禁則文字として登録されていないことにも注意が必要ですね)。
結論からいいますと、(横組みの際と同じように)二重引用符や一重引用符に「字形パネルメニュー」から「等幅全角字形」を適用するだけです。そうすれば、ダブルミニュートとそのシングルの字形に置き換えられます。

これはもちろん、検索/置換でも置き換えることができます。

  • 文字スタイル「詳細文字形式=等幅全角字形」のみを設定した「等幅全角」(ネーミングはもちろん任意)を作成…
  • 検索/置換「正規表現」で検索文字列に [“”‘’] と入力…
  • 置換文字列は空欄ママ
  • 「置換形式」で先ほどの文字スタイル「等幅全角」を選択…

で上の画像の左下のように設定されたことを確認してから、
「すべてを置換」で右のように目的の字形に置換されます。

さらに活用したいのは、正規表現スタイル」ですね。

当該段落に適用する「段落スタイル」の「正規表現スタイル」の項目で、
スタイルを適用: 等幅全角…文字スタイル名…
テキスト: [“”‘’]と設定しておけば、「“”‘’」には自動的に「等幅全角」の文字スタイルが適用され、結果的に目的の字形に置換されます。

予めその段落スタイルを適用してあれば、入力すれば即座に反映されますので、適用ミスも防げますね。

なお、これらの和文縦組み用の引用符の字形そのものは禁則処理セットには含まれていませんが、適切に処理されます
何故かというと…
情報パネルで確認してみると、ともに一重引用符(U+2018/U+2019)や二重引用符(U+201C/U+201D)の情報が表示されていますね(これらは禁則処理セットに登録されています)。

そういうことです…つまり、字形パネルメニューで「等幅全角字形」などを適用するということ(字形パネル上のダブルクリックではなくてね)は、親文字のユニコードはそのままで「OpenTypeの機能によって字形のみを置き換える」ということになり、禁則処理などはその親文字のユニコードに従って処理されるという仕組みになっているからだと理解してください(「InDesignの場合は」…と付言しておいた方が無難だと思いますが…)。