2007-01-01から1年間の記事一覧
昨日NHKの「サラリーマンNEO」とかいうのを観ていたら、テロップの「ニラレバ定食」という文字が「二ラレバ定食」となっていた(と、思う。なにぶん一瞬のことなので)。 漢数字の「二」にカタカナの「ニ」を使うのはある種の文書で確信犯的(?)に使ってい…
今回はIllustrator CS2で遭遇した丸数字の不思議。(環境はMacOSX10.4.11) ある出版社のシリーズものの一覧を丸数字を付して表示した際に、タテ組で一部の丸数字がヨコに寝てしまった。タテ組中の欧文回転で問題は解決したが、気になるのでちょっと調べてみ…
しつこいようだが、もう少し検証してみた。 (前の記事の続き) 3行目は再度1行目をコピーして2行目と同様にR-KLに変更したもの。 今回は●の文字がロックされた。 タグ付きテキストで書き出してみると 1行目 稽荊腔腔脆脆卉 2行目 稽荊腔腔脆脆卉 3行目 稽荊…
先日の記事にNAOIさんから指摘を受けて検証した部分、明らかに間違っていました。 NAOIさんはじめ、お読みくださっている方々にお詫びいたします。 きっかけは実験る〜むさんの検証。 私のとは違ってNAOIさんのご指摘どおり字形が化けている。 私の検証の結…
実験る〜むさんのところでも問題になっているが、MORISAWA PASSPORTアップグレードキット3rdが発表され、Pr5書体の文字置き換えテーブルが改訂された。 リンク先でも触れられているとおり、20070726の記事の脚注にさりげなく書いていた、過去データとの互換…
またまた作業中に気づいた些細なコト。 例にあげた字はそれぞれJISにおいては別々の経過を辿っている。 「癒」は当用漢字にはなく1981年に常用漢字で追加されたので、83JIS変更ママ現在に。 「愈」は83JISで簡易字形に変更されたが2004で元の78字形に戻った…
以前にも書いたヒラギノのマイナス記号などがプロポーショナル字形になってしまう問題をもう少し詳しく見てみた。 (環境はMac OSX10.4.11, InDesign CS2_Ver.4.0.5) 上の数字は後の2つ(ユニコード)を除いてシフトJISコード。それぞれIMのコード表から入…
少し前にInDesignの勉強部屋さんのBBSで話題になっていた件で判ったことを私なりにまとめておく。 (環境はMac OSX10.4.10, InDesign CS2_Ver.4.0.5) ※CS3ではこの不具合は解消されているようだ → 参照(091205追記) 最終的に欲しいのは以下のようなモノと…
n-yujiさんが「文字ツメ」と「オプティカルカーニング」について。というタイトルで言及されていることについて、書籍組版が主なのであまりツメは使用しないが、持論を少し(反論ではありませんよ、念のため)。 (末尾に参考pdfダウンロード有り) あちこち…
前回の記事で「禁則調整方式=調整量を優先」*1では、文字組みアキ量設定の行末がキチンと把握できていないのではないかという疑問が湧いた。 それを検証するために以下のようなテキストを用意した。 文字組みアキ量設定はデフォルトの行末約物半角/全角をベ…
以前の記事で、「パーレン部分のQ数を下げたり、欧文が頻出するような本文組で、基本的な設定を自分で決められる場合は『ブラ下がりなし/調整量を優先』を選択する」としていたが、少々考えが変わったことは前回書いたのだが、それは別にして、「ぶら下げな…
またショーモナイ些細なことに気がついてしまったので、簡単に紹介する。 発端は全角入力したものに等幅半角字形を適用した際に、和欧文スペースはどうなるのか? そのスペースはどの文字に引っ付いているのか? といった素朴なものだった。 下図のような文…
先日の記事で、出版社を通じて活版現場に問い合わせると予告していたが、出版社の方が気を利かせてお尋ねくださったそうで、直接やりとりは出来ず少々消化不良気味だが.....。 作業性についてはコメント欄のせうぞーさんのご意見通り「どっちもどっち」、そ…
JIS X 4051:2004「日本語文書の組版方法」の解説199〜200頁に書かれている「ぶら下げ処理について」のなかで、ぶら下げ処理についての規定を追加するかどうかが問題となったが、結局のところ今回(2004)の拡張では追加しないことにした理由の一つとして「ぶ…
ご覧のような指定で組版の仕事が舞い込んだとき、みなさんはどう処理されておられるだろうか? 医学関係の副教材で、スミ+特色(M部分)の2色刷り。最終的には解答のC100%は紙色に変更する(あるいは出力しない)のだが、著者校正や解答頁の作成・照合に必…
欧文合字(リガチャ)を検証していて、ちょっと不可解なことに遭遇したので書き留めておこうと思う。 発端は、10月3日の早朝6時頃だったか、例によって深酒して事務所で起床、はてなブックマークのお気に入り*1の更新メールをチェックしていると、「おりんの…
※文字そのもののユニコード位置は正確には情報パレットのモノを参照する必要があるが、この記事の一部のユニコード表記は字形パレットを参照したため正確さに欠ける。(100320追記) ダブルミニュートについての記事のブックマークコメントに一重引用符(シ…
パーレンに等幅半角字形などを適用すると文字組アキ量設定の文字種としては欧文扱いになってしまうことがヒョンなことから発覚した。 上の画像を見ていただくとわかると思うが、段落の1行目と2行目の2字目が揃っていない。 パーレンは等幅4分字形を適用して1…
先日の記事についてYUJIさんにコメント欄でアドバイスをいただいた。で、早速前回のデータを開いてテストしてみた。
まだまだCS2ネタで恐縮するが、昨日遭遇した件について検証してみたところ、驚きの結果になってしまった。 図版とキャプションなどのスペースを一定に保つため、テキストフレーム内にマージンを設定して、「オブジェクトサイズの調整」の「フレームを内容に…
この記事で触れている「ルビの食い込み」のついてはより新しい中付きルビ_親文字間の調整をご参照ください。(ここまで091022追記) 昨日の記事で最後にふれた件。 1字ルビの振られた文字への3字ルビなどの親文字を越えたルビかけ(ルビの食い込み?)だが、…
朝日新聞の連載(75本)を単行本にする仕事が舞い込んだ。記事自体は連載中から目にはしていたのだが、そのコピーを原稿として渡されて少し戸惑った。 新聞は勿論毎日読むのだが、その組版方法を仔細に検討したことはない。 渡された原稿を見てみると悪名高…
ルビを振った字に対して、己の見落としや校正などで字形の変更が必要な場合がある。 この際に字形パレットで変更(画像1)するとルビが飛んでしまう(2行目)。 いつも不便を感じていたのだが、字形パレットのヨコの矢印から変更(画像2)すれば問題ないこと…
NAOIさんとこに小塚明朝の'nlck'と'jp04'についてAdobeに聞いてみたという記事がある。字形に興味のある方は是非ご覧いただきたい。 そのなかでAdobeの回答部分にある「"Pr6N"をフォント名に付加したJIS2004基準のバージョンを計画中」という表記が気になっ…
※文字そのもののユニコード位置は正確には情報パレットのモノを参照する必要があるが、この記事の一部のユニコード表記は字形パレットを参照したため正確さに欠ける。(100320追記) タテ組の本文をテキストデータで支給される場合、最終的にはダブルミニュ…
先日の記事で公開した更なる問い合わせメール対する返事が、モリサワからあった。 今回はあっさりとした電話での返答だった。 方向性として、具体的には簡易慣用欄の字形を優先するのを見直す(やめる)ということだった。(備考欄の字形については確認し忘…
書籍組版を主にしているので、InDesign上で印刷標準字形(nlck)が使えればそれに越したことはないのだが、前にも書いた通り、問題は山積みしている。 で、普段は、その問題点をある程度クリアできるものとして、各ベンダーの仕様がほぼ共通しているであろう…
印刷標準字形を呼び出す nlckタグがベンダーだけでなく、フォントのバージョンによっても相違があり、非常に使いづらいものであることがNAOIさんの記事(d:id:NAOI:20070713)で明らかにされているので「もうええワ」という感じなのだが......。 先日のコメ…
今朝からAdobe Illustrator CS2で作業をしていたが、必要があって字形パレットで小塚明朝Pro-VIレギュラー(KozMinProVI-Regular.otf)のnlck一覧を表示した。 何かオカシイ。 NAOIさんのところ(id:NAOI:20070201)にある図 と違うのだ。 なんで?
秀英体の初号明朝がデジタルフォントとして復刻されるという。(http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=163946&lindID=1) ■秀英体 平成の大改刻 出版を中心に100年以上にわたり言葉を伝え続けてきた秀英体が、OpenType+CTPという今後主流になるフロ…