InDesign上での対談形式などの組み方と注意点
以下のような対談形式など1行目は行頭から組み、2行目以降をある一定の位置から流し込むようなテキストを組む場合、大きく2種類の処理方法がありますね。
ひとつは、発言者名の後を全角スペース(和字間隔)で1文字アケ、後続行もその文頭に揃えて流す処理方法と、
もうひとつは、発言者名の後を同様に全角スペースで1文字アケ、後続行はそのアキの部分から流す処理方法。
※発言の部分だけを眺めれば、一般的な段落先頭1字アキと同様な見映えとなりますので、私的には好みです
上の例のように単純な場合は(突き出し)インデントの設定だけで完結しますが、テキストの内容や文字の並びによってはそんなに単純ではありません。
順に見ていきましょう。
まず、ひとつめ…
このような場合、発言の文頭を揃えるのは比較的簡単です。
揃えたい部分に「ここまでインデント」を挿入すれば解決します。
※「ここまでインデント」までの文字間は、文字組みアキ量設定の最適値が適用されます。
もう一つの方法は…
揃えたい部分、つまり全角スペースの前に「ここまでインデント」を挿入してみましょう。
このように、全角スペースを含めて揃える方法では、その全角スペースと後続の文字の間にも行長調整のためのアキが割り振られてしまいます。
漫然と眺めているだけでは見落としがちなので要注意ですよ!
この場合、さらにもうひと手間加えて、全角スペース直後の文字の「前アキ量」を「アキなし=ベタ」とすることで回避できます。
もちろん「正規表現スタイル」を利用して、「文字前のアキ量=アキなし」とした「文字スタイル」を自動的に適用するのが一般的ですね。
共に、全角スペースの代わりに全角扱いの括弧類を使用するような場合も処理方法は同様です。
以下、参考までにパネル類を…