つい先日、とある同人誌向けのWebページで「InDesignでは柱ごとにマスターページを作る」というようなことを書いてあるのを見て、「何をアホなことを…」と愕然としてしまったので…InDesignのマスターページ上でのノンブルと柱の設定方法を簡単に纏めておくこ…
これは、DTP Advent Calendar 2019の24日目の記事です。 InDesignの段落設定項目「段落分離禁止オプション」について、おさらいの意味を含めて当ブログ内で文章で表現することを試みました…が、やはり画面で説明する方が理解し易いと判断し、以下の2本の動画…
私の場合は縦組みが多いので、文字揃えなど各種揃えは「仮想ボディの中央」にしているのが常態です。横組みで和欧混植の際もほぼ同様で、それは下の画像のように欧文部分のベースラインを弄る必要がほとんどないからです。 ※わかりやすいように欧文ベースラ…
少し前に拙い動画を4点公開しましたので、ここにも貼っておきます。 inddの新規ドキュメント 01 www.youtube.com InDesignの新規ドキュメントダイアログの説明、その1です。用紙の方向、閉じ方などのごく初歩的な解説です。 inddの新規ドキュメント 02 www.y…
同人誌を作成している知人が、縦組み中の引用符の扱いに苦労していましたので、twitterで簡単に説明を流したのですが、やや詳しく記しておきます。 まず、一般に横組みの二重引用符(U+201C/U+201D)や一重引用符(U+2018/U+2019)は欧文扱いとなり、和欧文…
以下のような対談形式など1行目は行頭から組み、2行目以降をある一定の位置から流し込むようなテキストを組む場合、大きく2種類の処理方法がありますね。 ひとつは、発言者名の後を全角スペース(和字間隔)で1文字アケ、後続行もその文頭に揃えて流す処理方…
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 ということで、筆者自身がなかなか覚えられない筑紫明朝系の書体で試しに組んでみました。※すべて「メトリクスカーニング」を適用し、中黒の前後アキ量は「ベタ=アキなし」としています。 ヴ…
InDesignの「フレームグリッド」で作業していると、グリッドからテキストがズレて2行分になってしまって困ってしまうことが度々起こりますね(これが初心者さんがフレームグリッドを嫌うというか、避ける理由のひとつでもあると思っていたりもしますが…)。 …
先日、知人のtwitter上でのある報告が気になって検証してみました。 それは、「文字組みアキ量設定」をカスタマイズして、区切り約物「!?‼⁉⁈⁇」と後続の両仮名や漢字の間に全角アキ挿入を実現したいのだけれど、「‼⁉⁈⁇」があるとその行全体の字間がツマリ…
この記事は、DTP Advent Calendar 2018の12日目の記事です(最後に残った1枠でございました…)。 いま現在進行中の案件でタテ組みの「合成フォント」を組んだ際にちょっと躓いたので、経緯を纏めておきます(アプリケーションはInDesign CS6です)。 デザイ…
前回の記事で言及したように、トラッキングをかけた文字列を親文字としてルビを振ると親文字とルビにズレが発生します。この原因はトラッキング量を含めて親文字の幅とされ、その幅に対してルビが配置される所為だと考えられます。※InDesignでは「字送り」と…
組版の現場において「字取り」という用語があります。「一定の文字サイズで一定の字数分の組み幅に文字を均等に配置すること」をいいます。その「字取り」を実現するには様々な方法があり、使う場面やアプリケーションによっても最適解は一つではありません…
はてなダイアリーのサービスが来春には終了する予定なのでこちらへ引っ越してきたのですが、更新履歴を眺めると一昨年(2016)・昨年(2017)ともに8件のみ、今年(2018)に至っては未(いま)だに更新しておりませんでした。 転居後の環境では、幸いなこと…
先頃(2017.11.08)、モリサワさんの2017年の新書体が使用可能となりました。 その中に、縦組みで連綿体が使用できる「みちくさ」というユニークな書体があります(参照→「みちくさの使い方」)。 上記リンク先、一度は目を通して頭に入れておいた方がいいで…
InDesignの段落パネルサブメニューに「段落行取り」という項目がありますが、この使用方法や挙動などが理解しづらいようなので、私の理解の範囲で記しておきます。 初心者さんには、「行取り」そのものから説明する必要があるかと思いますので、まずそこから…
以前のアンカー付きオブジェクトの記事から少し間が開いてしまいましたが、続きを書く余裕が出来ましたので纏めておきます。 ※前回は主に「X方向(字送り方向)」について記しましたので、今回は「Y方向(行送り方向)」について……まず、おさらいとして…… イ…
ちょっと時間が出来ましたので、以前から作成して利用していた自分用の覚え書きメモを改訂したので、ついでと言ってはなんですけど、ここに公開しておきます。 (画像だけで、テキストは特にありません…悪しからず…) ※キー配列などはMac USキーボードでのも…
(「アンカー付きオブジェクト」の続きは少し後回しにして、少しだけ関連のあることを先に……)全角以上の括弧類を作成するための(合成用の)括弧類はU+239B〜U+23B1に集中しています(画像は ATOKの文字パレット)。これをそれぞれダブルクリックして InDes…
ここ最近、InDesignの「アンカー付きオブジェクト」の「カスタム」設定と挙動の関係について、理解があまり行き渡っていないのではないか? と思わせる書き込みを目にする機会が多いように感じます。 そこで、私なりに解説を試みてみることにしました。 ※2〜…
以前から気になっていた InDesignの「表の属性/表の設定/表と段落のアキ」と「行送りの基準位置」の関係について、簡単に検証してみました(OS X 10.10.5, CS6)。 私は主にフレームグリッドで作業しており、その際には表や図版は「アンカー付きオブジェク…
Adobe Illustratorの段落パネルメニューには「繰り返し文字の処理」というInDesignにはない項目があり、ヘルプを覗くと以下のように書いてあります。 キャプションの(左)と(右)が逆ですね… 赤アンダーラインを引いた前半部分を素直に受け取って、例文を…
すでにこのブログ上で「Illustratorでの箱組にオプティカルカーニングは不適」と題して、Illustratorで「オプティカルカーニング」適用時に行頭行末揃えの組版が(自動では)不可能なことは報告済みですが、(追い打ちをかけるようで残念ですが)「自動(メ…
あちこちのwebページや書籍に「字送り」を文字のセンターからセンターとする誤解を招く図解が氾濫しています*1。確かに写植でいう センター・センター方式 ではそうなのですが、現在のデジタルフォントによる組版では、写植でいうところの トップ・センター…
去る7月16日にTwitter上でにある画像を流しました*1…→ 参照 画像をご覧になれば理由がわかると思いますが、何人かの方が書体名が上に付いているモノと勘違いしておられましたので、(いくつか追加して)改めて7月28日に流したのが以下のようなモノでした。 […
InDesignの「スマートガイド」について、ちょっと疑問に思っていたことがありました。 それは、ガイドの表示されるドキュメントと表示されないドキュメントがあるということで、表示されるのは外部から支給された月刊の社内報のようなドキュメントで、それを…
先日、ふと思いついて、以下のようなことをtwitterで呟きました。 (そういえば…InDesignで縦組みテキスト中にオブジェクト〈アイコンとか作字とか何でもええけど〉をペーストした際に90°の回転〈マイナスやったかな?〉がかかるのは何とかならんのかな…まぁ…
私の場合、JIS X 2013: 2004(04JIS)の例示字形変更に対応した「N付き」書体を使用していても、書籍組版などで要求される表外漢字を「いわゆる康煕字典体」とするには、まだまだ字形を置き換える処理が必要だと考えています。 例えば、下の画像の(参考)部…
ある人気小説の後日談に登場する「怒っていた件のおじさま」*1本人として、InDesignを使用アプリケーションとしたDTP組版時の2倍ダーシ(ダッシュ)の実現方法を纏めておきます。 一般的に使われている文字としては3種類あります。 U+2014(―:EM DASH)は、…
新年のご挨拶代わりに… 年賀状を出す習慣は既に何十年も前に捨ててしまいました …謹賀新年… pic.twitter.com/rSdBi4x9r9— なんでやねんDTP/おぢん (@works014) 2015, 12月 31 ↑上記、ウエイトは「M」の間違いです…寛恕願います… ↓以下はすべて「ベタ組み」 ……
InDesignでは「書式メニュー」の「スペースの挿入」から様々なスペースが挿入可能です。それらの字幅や挙動について、色々と気になることがありましたので、少し調べてみましたので、。 その結果をここに公開しておきます。一般的な全角スペース(和字間隔)…