なんでやねんDTP・新館

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ルビかけ処理 その後01

先日の記事の脚注に書いたとおり、JIS(正確には日本規格協会のある部署あて)に質問状をFAXで送っていたのだが、今朝担当者の方からFAXで回答が来ていた。


質問内容は

表5(P.47)の左欄(16)(17)と上欄(3)の交差セルが空白となっているのは印刷ミスで、「ルビかけ」と記するべきではありませんか?

というものだったが...........


案の定、070531に注で追記したとおり、


表5の、前の文字クラスが(3)で後ろの文字クラスが(16)(17)の欄の「ルビかけ」を「空白」とする方が、3.1)及び3.2)の規定と整合性がとれる


との内容だった。
ただ、末尾は「整合性がとれる,と思われます。」と結ばれていた。


「これではアカン、ちゃんとした回答が欲しい」と、今度は以下の内容のメールを送っておいた。*1

ご指摘の「ルビかけ」を「空白」にした方が18頁および19頁の 3.1)と 3.2)と整合性がとれるという点には、私も後で気づきブログに070531追記いたしました。かける方に思考がシフトしてしまっていたようです。
http://d.hatena.ne.jp/works014/20070526


確かに 3.1)と 3.2)に「行頭禁則和字」の文字列はないので、「空白」とすることで整合性はとれるのですが、「整合性がとれる,と思われます。」という表現では曖昧ではありませんか。


結局、いまだ 3.1)と 3.2)の_文字列自体もミスで「行頭禁則和字」が抜けているのでは_という疑念はぬぐいきれません。
例えば「人々」などにもルビはふれなくなってしまいます。*2


現状の規格票(印刷物)では整合性がないのですから、
「行頭禁則和字にルビかけはダメなのかOKなのか」
「ならば、この規格票(印刷物)のどこをどう直すべきなのか」
そこのあたりを策定委員会(?)の方に再度ご確認願えますか?


なお、補足として46頁「表4 文字クラス」の備考欄の8.にある、処理系定義でいわゆる「弱い禁則」を採用して「行頭禁則和字」から除外した「小書きの平仮名」は「平仮名」の文字クラスとする、という規定によれば拗促音にもルビをかけることができると回答があった。InDesignが実装できていない点で、この備考には注目していたのだが、前にかかって後ろにかからない今回の問題とはまた別。

*1:070602の日付で丁寧な返信をいただいたが、その公開も含めてやりとりをしている最中。 040604追記

*2:この行は明らかな私の勘違い。親文字をオーバーしたルビかけの話なのに.....。情けない。 040604追記