イワタ書体の「喩」のエキスパート字形
またまた作業中に気づいた些細なコト。
例にあげた字はそれぞれJISにおいては別々の経過を辿っている。
「癒」は当用漢字にはなく1981年に常用漢字で追加されたので、83JIS変更ママ現在に。
「愈」は83JISで簡易字形に変更されたが2004で元の78字形に戻った。
「喩」は90JISで4角5画目にヨコの打ち込み(?)のある字形に変更されたママ現在に。
で、いわゆる印刷標準字形としてはエキスパート字形を適用すればこと足りるハズなのだが。
イワタの書体は例にあげたモノ以外にもすべての書体において「喩」のエキスパート字形にはヨコの打ち込みがない。
これはヒラギノがポリシーとしてすべての字形において4角5画目にヨコの打ち込みのあるモノを採用しているのとはちょっと事情が違うと思う*1。
明らかなバグであろう。
こちらも「喩」について、少々関連ありご参照あれ。
(以下071128 20:40頃追記)
問題の部分、当初は深く考えもしないで4画目としていたが、上記リンク先:NAOIさんの記事中に「入の形に」とあったのを思い出し、比較的見分けのつきやすい書体で表示してみると、確かに5画目の起筆部に打ち込み(?)様のものがあるかないかの差、つまり「人」か「入」かの差だということが判ったので修正した。