「レイアウト調整」による版面変更への対処
先日紹介した「組む。」(ISBN:4861006732)に教えていただいた「レイアウト調整」機能を版面変更への対処として利用する方法を自分なりに考えてみて、ひとつの結論に達したので、メモしておく。
新規ドキュメントを以下のように作成すると仮定する(「レイアウト調整」をONにするのはどの段階でも可)。
※この段階で作成される【マスターA】には「レイアウトグリッド」を適用したフレームグリッドを置いておく(当然フレームは連結しておく)
とりあえずテキストを流し込む。
右頁だけ版面が以下ように変更されるとする(文字サイズ/行間などは同じ設定)=レイアウトグリッドを変更した【マスターB】作成。
※ここにはフレームは置かない
右頁に【マスターB】を適用すると
- 何も問題はない
- 但し、セミナーで紺野さんが仰っていたようにCS5では片ページへの適用はNG(体験版で確認)
さらに変更があり、
以下のように、文字サイズも行間も変更になったとする=レイアウトグリッドを変更した【マスターC】作成。
※ここにもフレームは置かない
右頁に【マスターC】を適用すると
- フレームの位置及びサイズは変更されているが……
- 「レイアウトグリッド適用」は外れる
この時点で、「グリッドフォーマット」パレットを確認すると、「レイアウトグリッド」の適用は外れてしまっているので、あらためてフレームに「レイアウトグリッド」を適用すると*1
- 連結された左頁がオカシクなるのは当然のこと
常識的には左頁のレイアウト及び文字サイズも変更されるハズ。
試しに左頁にも【マスターC】を適用すると
つまり、当初はマスターページにフレームを置いた状態でテキストを流し込み、版面変更にはフレームを置かないマスターページを適用して対処する……という方法がベターなのではないかというのが現在の考え。
※例文はすぐ使えるダミーテキストさんより拝借した。
*1:もちろん、一般的には本文は段落スタイルで管理しているであろうから、文字サイズが変更されたらそちらも……