表組みの具体的な計算例
先日の記事の流れで、InDesignでの表組みの実戦具体的な計算例を……
2例ほど掲げておく。
●セル内文字は12Q*ベタ16字詰め、行間4分アキで3行…左の罫は2ミリ、残り上下と右の罫は0.2ミリ…罫と文字とのアキは1ミリ…このセルのInDesign上の天地・左右サイズは? この一つのセルを表として見た場合のサイズは?
↓文字サイズ12Q、行間4分アキなので行送りは(12+12÷4=)15H、16字で改行し、
↓罫はとりあえずすべて0.2mmとし、セルの余白もすべて0mmとしておいた。
- 左右は12Q×16字=192H=48mmに罫幅0.2をプラスして48.2mmとした
↓天地サイズは「最小限度」を「指定値を使用」に変更してやると(自動計算された)現在のサイズが表示される。
- 15H×2+12=42H=10.5mmに罫幅0.2をプラスした数値になっている(10.7mm)
↓次に、セルの余白をすべて1mmに変更し、左右はとりあえず2mmプラスして50.2mmとした。
- 自動計算された天地サイズは1mm×2ではなく、0.9×2=1.8mmプラスした12.5mmとなっている
- ここでも余白には罫幅も含まれることが確認できる
↓ここで左の罫幅を2mmとしても余白は1mm(罫幅の半分)あるので、特にオーバーはしない。
- 左の余白は1mmとなってはいるが、罫に埋めつくされている
↓余白に必要な余白と罫幅の半分の合計を入力した。
- 自動計算された天地サイズは15H×2+12=42H=10.5mmに余白の1.1×2=2.2mmプラスした12.7mm
- 左右の計算式は左罫幅の半分1+余白1+文字48+余白1+右罫幅の半分0.1=51.1mmとなる
*セルサイズ=罫幅の各1/2+余白をも含めたサイズ となる
※InDesign上では、「セルの余白」に罫幅(の半分)が含まれることを頭にいれて計算・設定する必要がある。
↓表としてのサイズは……
- 左右は左罫幅の半分1+セル左右51.1+右罫幅の半分0.1=52.2mm
- 天地は上罫幅の半分0.1+セル天地12.7+下罫幅の半分0.1=12.9mm……となる
*表全体サイズ=セルサイズの合計+周囲の罫幅の各1/2 となる
※当然、周囲の罫幅の半分の数値が加算されるということ。
表組みの罫幅がすべて同じ場合や0.12mmなど細い場合は、罫幅を無いモノとして割り付けることも可能ではあるが、表のサイズとしては注意が必要である。
※twitterに流したもう一つの例題(以下)の解は後日追記別記事とするした……
●全体左右60mmのスペースに左右2列の表組みを入れるとする。2列は同サイズとしセル内の文字は12Qベタ、罫幅はすべて1mmとし、罫と文字との余白は少なくとも半文字分必要とした場合、それぞれ何字詰めとなるか? 罫と文字とのアキはいくらか?