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InDesignの線種のカスタマイズ

ついでなので、線種のカスタマイズについて……


InDesignではカスタムの線種を作成することができます。
先日のブログの最後の例「点線」の部分に追記したように、「点線」をカスタマイズしたところで、段落境界線や打ち消し線・下線にまで適用することは不可能ですので、必要ならカスタムの線種を作成する必要があります。


ここでは(私の理解の範囲で)ごく簡単に説明しておきますので、詳しくは本家AdobeさんのHelpをご参照ください*1。→ 参照ページ


カスタムの罫線を作成するには、「線パネル」のメニューから「線種…」を選択し、現れる「線種パネル」で、「新規…」をクリックします。



新たに現れる「新規線種」パネルで、名前を付けて種類を選択して編集し、「追加」して「終了」→戻った「線種」パネルで「OK」とすると線種の選択肢に追加されます。もちろん、後から編集し直すことも可能ですし、複製して編集しバリエーションを追加したり、他のドキュメントでも使用できるように保存することもできます(「保存」と「読み込み」のボタンより)。
ドキュメントを何も開かない状態で読み込んでおけば、以降に作成するドキュメントではプリセット状態になります。



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ごく簡単な例をいくつか掲げておきます。


「ストライプ」は、2本以上の平行する罫線を定義します*2
例えばプリセットにない罫幅1:間隔3:罫幅1という比率の二重線を作成するには……
※画像は再編集する際の画面ですが…以下同



  • 1本目は1/5の20%まで、2本目は4/5の80%から……とすればいいワケです
  • 蛇足になりますが…1:2:1なら1/4の25%までと3/4の75%から…



「点」は、一定周期の間隔で繰り返す点による点線を定義します。(ドット罫)



  • 例のように「パターンの長さ(周期)」が3mmならドットのセンターからセンターが3mm……
  • 周期を数値で指定しますので、罫線の太さとは無関係となります
  • 全長との兼ね合いで間隔は微調整されます



「線分」は、一定周期の間隔で繰り返す線分による点線を定義します。(破線)



  • 例のように線分の「長さ」が2mmで「パターンの長さ(周期)」が3mmなら間のアキは1mm……
  • この場合も、「点」と同様に罫線の太さとは無関係です
  • 全長との兼ね合いで線分の長さと間隔は微調整されます



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「線分」と「点」は、先日の「点線」を必要に応じてカスタマイズした方が手っ取り早いでしょうが、最初に記したように、(カスタム線種にすると)「段落境界線」や「打ち消し線・下線」に適用できるというメリットがあります。


なお、新規線種の編集画面の下部にある「線幅」は「プレビュー」として括られているように、選択画面のプレビュー画像の設定で、実際の線幅とは無関係なようです。


*1:それで解るかどうかは関知しませんが…

*2:上記Helpより…青部分、以下「定義します」の3箇所は同