なんでやねんDTP・新館

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中黒のルビ字形のなんでやねん

(以下、赤字部分091028追記)
最近の記事ルビの中黒_とりあえずの解決策も参照ください。


主にInDesignでの一般書籍の組版を仕事としている。
面倒くさいのだが、ルビが頻出するものもタマにある。


ある時、「信頼歩き」に「トラスト・ウォーク」というルビが付くものがあった。
使用書体は筑紫明朝体Rで、いっつも通り「Open Type Proのルビ字形を使用」はオン。
で、画面を見てビックリした。(図の左 ※実際はタテ組だったが)



試しに書体を変更してみたのが下の3つ。


モリサワ以外は同じ仕様だ。字形パレットで中黒の異体字を表示してみるとCID:12641/ルビ用字形(ruby)というのがあって、モリサワ以外は明らかに大きい。


フォントワークスLETSのサポートに連絡してみると先方も驚いた様子。
でも結局は、Adobeからの仕様どおりで、今後どうするかは検討するとのことだった。
その時は、図の右のように段落スタイル設定の「Open Type Proのルビ字形を使用」のチェックを外し、ルビ書体をMとすることで何とかしのいだのだが........。


AdobeのTechnical Note #5078(http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5078.Adobe-Japan1-6.pdf)を見てみると12641は



となっており、たしかにサポート担当者さんの言うとおり。
12641の前のふたつも気になるのだが..........ルビには使わないかっ、と。



頭に浮かぶのは「もしかして圏点用?」(不勉強なのでここまで)


(以下、青文字部分 20090702追記)
この件はいつの間にか、フォントワークスのFAQ頁の「ご購入後サポート」欄で「OpenType+画面表示+Adobe InDesign」にチェックを入れて検索すると文書番号 No.152 に掲載されている*1

*1:圏点用? という推測も当たっていたようだ圏点は専用フォントを使用するハズ