なんでやねんDTP・新館

はてなダイアリーから移行しました…

表外漢字の正字化_12

しつこく(大阪弁では「ひつこく」)続ける。(090127_画像差し替え・追加、以下青字部は変更・追加)



  • 「冕-冕」は左は78JIS字形で83JISで変更されたのだが、ユニコードでは別コードで入力可能なので挙げておいた。
  • 「梛」は表外漢字字体表の外なので、83JISで変更されたママの字体で04人名用に追加された。少々因縁付きで扱いに困るのだが……、『明朝体活字字形一覧』には突き抜けない字形も散見されることから「娜」も含めて置換しないことに
  • 「穐/龝」は共に「秋」の異体字
  • 「䦰/䰗」はユニコードあるいはJIS面区点で入力可能。
  • 「籐/籘」は当初置換するつもりだったが、『明朝体活字字形一覧』を参照して置換の必要はないと判断した。これは「滕/縢」も同様。
  • なお、下の画像の通り人名用漢字「藤」の旧字体としても「月」部分は「ふなつき」である必要はないのだが、これは無理。




※以下は字種を追加して画像変更(081212)(090127さらに変更)


  • 「邢」の右の字体は『新潮日本語漢字字典』でも旧字ではなく正字扱い。
  • 「絣」は左の字体のママ「表外漢字字体表」に挙げられているので「印刷標準字体」としてはこのママで。しかし全文旧字で組む際には「餅」はいいとしても「絣」は置換すべきだろう(この点に関しては「表外漢字字体表内字の旧字化」として別に立てるつもり)ちなみに『明朝体活字字形一覧』では右の字体例がわずか五例のみ、左の例はない。……と当初は書いていたが、別ページに多数の「絣」を見つけてしまった(387頁と389頁)。出来れば隣り合わせに掲出して欲しいところだが……。こんな例が他にもあって見逃していないことを祈るのみ。
  • ちなみに「併」を参照してみても字体整理後の新字が圧倒的。全文旧字体で組む際に「康煕別掲」の字体にすべきかどうか判断に悩む。こんな例は他にもあるかも知れない。
  • 「缾/胼/駢」は『新潮日本語漢字字典』では、それぞれ右の字体を親字とし、左は別体としているが『明朝体活字字形一覧』を参照して置換の必要はないと判断した。
  • 「缾」はユニコードあるいはJIS面区点で入力可能。



●扱った表外字(04以前の人名用以外)
廠/鱈/凋/塘/冕-冕/堋/硼/弸/繃/梛/娜
湮/甄/堙/穐-蘒/蘒-蘒/䦰-鬮/䰗-鬮/箙/籐/籘/莽/蟒/麪/麭
繋-繋/剥-剥/嘘-噓/呑-吞/叱-𠮟/妍-姸/笄-筓/邢/倶-俱/屏-屛/并-幷/絣/缾/胼/駢/栟