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旧字体で気にかかること_01

InDesign上(あるいはテキスト段階)で一括変換して旧字体を使用するにあたっては、地名・人名・書名など固有名詞に注意しなければならないのは当然だが、もう一つ。


当用漢字表/当用漢字字体表あるいは常用漢字表の制定時に字体整理され、元は別字だったものが一方の字の新字体とされたため区別がつかなくなったモノがあり、『新潮日本語漢字辞典』によると以下のモノがそれに該当する(見落としがあると思うが……)。


医/余/仮/台/予/亘/体/姫/担/欠/浜/灯/県/秘/糸/虫/蚕/証/豊/錬/
「弁」がヌケていた。が、私の処理では【 】で括ることにしているので……


●「予」は、一人称として用いる場合や「与える」意味として用いる場合(予奪)は旧来から新字体を使用する。
●「余」は、一人称として用いる場合は旧来から新字体を使用する。
●「欠」は、あくびの意味に用いる場合(欠伸)や「ケン・カン」と音読する場合は旧来から新字体を使用する。
●「芸」は、「ウン」と音読する場合は旧来から新字体を使用する。


以上の点を押さえておけばほぼ大丈夫だが、個人的には「土竜(もぐら)」がすごく気にかかる。