均等ツメ組と数字
ごくタマにInDesignのフレームグリッドを使用して均等ツメの組版をすることがあるのだが、その際に気付いたこと。
この機能は英数字の前後のツメは解除*1してくれるので重宝するのだが、これが原因で少々厄介なことも発生する。そこで押さえておかねばならないことを……。
※作例は22Qの2Hヅメ(20送り)、和文と数字のアキ量は0%。
いまだにInDesignCS2(Ver.4.0.5)*2。
●段落冒頭の1字下げで冒頭が数字の場合は当然狂いが生じる。
画像をご覧いただければ一目瞭然だが……(画像クリックで別画面に拡大表示)。文字組みアキ量設定で字下げを設定した場合はツメ量分(この場合2H)、スペースで字下げをしてもツメ量分の半分(この場合1H)の差が発生している。
※もちろん数字の後ろに続く文字との間にも1Hのプラスが。
まあ、あんまり気にならないといえばその通りだが、一般的な設定では、連数字があるだけで折角の均等ツメ組に逆にアキが発生するのは避けられない。その回避方法は後に説明する。
●1桁の半角数字などを全角扱いにする際は字取りで。
作例はリュウミンの欧文数字(等幅半角と同じ幅)だが、字幅半角の数字などを全角取りで収める場合は、前後に4分アキを設定するよりも字取りで「1」とする方がベター。
●文字組みアキ量はカスタマイズが必須。
文中に連数字がある場合、それがたとえ2桁でも前後のツメが解除されることにより、禁則調整方式を「追い込み優先」などにしていても行末・行頭の禁則しか考慮しないため、字間に不必要なアキが生じる。よって「調整量を優先」を選択するのがベター(例では読点の後ろで調整されている)。
また、下の例のように行中に約物がない場合は、最小アキ量に「マイナス値」が設定されたモノがないと調整が効かないので、カスタマイズは必須。
※「調整量を優先」には以前に「禁則調整方式=調整量を優先のすゝめ」の末尾及びその次の記事で採り上げた問題もあるのだが……。CS3あるいはCS4ではどうなっているのかなぁ。