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字形パネルのソート(並び順)

今日、知人から質問があって、気になったので記事にしておく(同様なことでお悩みの方もおられるかも知れないし…)。

InDesign上で「白抜きの丸数字の20以降はどのように入力すればイイか……」という質問だったので、「ATOKなどの文字パレットの記号表から“20”を入力して、字形パネルを表示すれば簡単……」と電話で、双方画面を見ながらアドバイスしたのだが……。

どうも字形パネルに表示されている内容が違うということになった。
色々と試行錯誤した結果に判明したのが、サブメニューの「字形のソート」部分のチェックだった。

私はいつもInDesignの字形パネルはサブメニューの「字形のソート」を「CID/GID順」にしているので、下のような表示……

一方、先方はUnicode順」なので……

上のような表示になっている。

これでは話が嚙み合うワケがない。
字形パネルはサブメニューの「字形のソート」は「CID/GID順」にしておいた方が何かと都合がよいハズ……というお話し。

ついでに……
当然のことながら、「選択された文字の異体字を表示」としてもリストアップされる順番は異なる。

以下は半角入力数字「0〜9」にスクリプトを利用してaaltの10を付加した状態。


  • いずれも字形パネルの並び順(CID/GID順)で(親字を0と数えて)10番目の字形に置換されている

スクリプトなどでaaltタグを利用して字形を変更する場合にも、「CID/GID順」にしておいた方が判断しやすいということになる。

但し、フォントによっては関連付けが異なることもあるし、以前の記事 すべての異体字‘aalt’テーブルの相異など に記したように、aaltテーブルの書き込み順が必ずしもCID順になっていない例もある*1ので注意は必要。

*1:その場合は字形パネルの並び順はアテにはならない…書き込み順が重要