なんでやねんDTP・新館

はてなダイアリーから移行しました…

「燗(かん)」は訓読み……らしい

これは実際に戸惑ったことなのだが、漢和辞典などの「カン」部で「燗」を探しても見つかる訳がないという他愛のないお話。


以下は『新潮日本語漢字辞典』の索引項目で音読み「カン」部に掲出されている「間」を含む文字群と訓読み「かん」部分*1



なお、以前の記事でも触れたが、『新潮日本語漢字辞典』ではご覧のように「日」型のJIS78字形を親字として採っており、現JIS例示字形でもある「月」型は別体扱い。
『新字源』(角川)、『漢字源』(学研)ともに「月」型が親字、『明朝体活字字形一覧』をみると康煕字典体は「月」だが、活字群で多数決を採ると圧倒的に「日」。で、悩むこととなる。
(リンク先に、『明朝体活字字形一覧』の画像あり)。

*1:『新字源』(角川)も同様だが、『漢字源』(学研)では「癇」も訓読み部にあり、「燗/癇」ともに音読み部にも掲出されている。